それでも、その程度にはやはり病的なレベルというものが存在しておりまして、強迫性障害としての不潔恐怖としての過剰な手指の消毒というのがあります。
私の勤めている病院のある職員にも、それを持つ方がおりましていろいろと”医師としては”興味深い症状を見せてくれます。
じっと見ているわけではないのですが、たまたま目の前にいるときなどは
- 素手で扉が触れない
- マスクを人前で離せない
- エレベーターのボタンが触れない
- デスクの脇には常にアルコールを置いての手指擦りこみによる消毒
- また、デスクにはタオルを敷いており、決して直にデスクには触れない
- トレイが他人とクロス使用となる病院の食事は決して食べない
等の姿を見せてくれます。こういう人達って医療行為の過程においては清潔不潔の操作がナチュラルにクリーン方向に振れることが多いでしょうから、まあ良いんでしょうけど家に帰ったり日常生活では外でどんな生活しているんでしょうね?
この方には他にも”症状”と言われる種々の物語があるのですが、余り書くと身元がバレるので・・・。w
今日、こんな事を書いたのはあるネットの記事でトイレから出てくるところによくあるブローイング方式の手の乾燥機が大量の細菌を撒き散らしている可能性を指摘したもがあったこと。(ちなみにその事自体は私達の中ではとうの昔からの常識で、多くの病院ではこのブロワー式の乾燥機は今、使用しないようにしています。)
実際は、キーボードがトイレの便座の何倍も汚いとかいう記事も公衆衛生研究の中でもよく出てきますが、世の中細菌・ウイルスだらけです。寄生虫が体内から消えてしまうことが普通になった日本人にはアレルギーに苦しむ方が増えているということに関しても多くの仮説がありますが、過剰に綺麗にしたところで所詮我々は糞を体内に抱え込んでいる動物。
自然に振る舞って、それが清潔であることが出来る人でありたいと思います。
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