2018年9月13日木曜日

患者さん同士の揉め事

ではもう一つのタイプの患者さん達の院内での問題はと言うと・・・。

それは患者さん達同士の揉め事なんですね。
長い間の入院となると、患者さん同士で友達になったり、はたまた仇敵のようになったりということが起こります。また、中にはボス気質というか、自然とグループ内で強い発言権とコントロール力を持つ人もいるのです。

当然ですが、他の患者さん達にはそれを迷惑がる人もいれば、子分になって院内を一緒に歩き回る人までおります。実際、娑婆では本当にそちら稼業の関係者だった人も少なくはないですからね。まあ、これは職業柄なんでしょうか?

こうやって長期にわたって入院される方の中にはタバコを基軸通貨にして色々と貸し借りをする人もいれば実際に金銭を数千円単位で貸し借りして退院間際になって病院の内外で殴り合いになったりして、警察沙汰になることが「無いことは無い」のです。

あとは、入院中に恋愛関係になった患者さん達同士の間での色恋沙汰。もうそれはそれは惚れた腫れたも当たり前のように起きます。当然のように三角四角関係も。
こういった恋愛沙汰には年齢制限はないですね〜。90前後の人達の間でも色恋の悩みはごく普通。性的な相談を真顔で私の診察時間中に聞いてくるお婆ちゃんも数人ではありません。w
実際のそれで、うつ状態みたいになってしまう人も居ますからね。結構本人たちには深刻なんです。

このあたりは病院入院中とは言っても、社会の縮図そのものですから起きることは起こってしまうんです。我々医療者サイドも種々の予防策、対抗策を前もってマニュアル化し、事件レベルのことまでは発生しないようにはしているのですが、それでも残念ながら起こることは起こる。

社会にはだからこそ警察が常に必要なように、我々病院側にもそういった犯罪に対する準備がいるんです。

日本の病院でも、アメリカの病院のようにやがては院内ポリスが必要な時代が来るのかも?

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