働き方改革法案等とは無縁の生活を送っている私達医師ですが、実際は皆さんが思っている以上に献身的に働いているつもりなのですが、なかなか納得してもらえませんかね。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんの呼吸状態が思わしくなく、ありとあらゆる手を使ってはみるものの、もう残っている肺自体がほとんど無い状態の上に、間質性肺炎も酷い状況。呼吸をすること自体が生きている行為の全てになっている状況で、本当に診ていて辛いです。
煙草を吸う人の多くがその害悪を知らぬままに漫然と喫煙を続けているわけですが、病院の職員の中にまだまだたくさんいる喫煙者(加熱式タバコ類も含む)達にその末期の状態がどれほどきつく大変なのかを説いたところで全く耳を貸さない人間がたくさんいるのですから世話ありません。
中にはそういった患者さんを日々世話しているのに拘らず、やっぱり吸う人間も居るのですから私には正直「頭おかしい」のか「現実を見る目が曇っているのか」それとも「将来に対する想像力の欠如」なのか・・・という味方しかできないんですね。
21世紀の今も「自分のことだから放っといて」なんて言う奴も居そうですが、人生の最後では多くの場合そういった患者さんは多額の税金を消費しながら最後の数年を過ごすことになるわけですから、学習効果のなさはほとんど非喫煙者に対する積極的なオフェンスにしか思えないんですけどね、こればっかりは聞く耳持たぬ人には言葉も通じず効果は無いようで。
話はちょっと脱線してしまいましたが、現在の高齢者の若い頃というのは大人になったらタバコは自然と吸うものと言うのがごく普通の時代でしたし、医者でもプカプカ公衆の面前で吸ってる時代でしたからね、この患者さん達には罪もありません。
それでも、今の若い人達にはしつこく言いたい。嫌われても関係なしに言いたい。
「喫煙は健康に良い事なんて何にもないよ!」
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