2023年6月7日水曜日

リッチモンドの高校卒業式で銃器による殺人

娘からニュースのリンクが送られてきました。

またアメリカのgun shotかと思ったら、私もよく知るリッチモンド近郊の高校の卒業式での銃撃事件で、ある生徒とそのstep fatherが殺されたというものでした。地元のRichmond Times DispatchのみならずCNNやNYT、BBCまで報じていました。

しかもこの襲撃が行われたのはThe Altria theaterという「元」世界最大のタバコ会社The Philip Morris、そして今ではAltriaと名前を変えた世界最大の食品企業の寄付ベースで作られた映画館を含む総合劇場です。このシアターはほぼ100年の歴史を誇るのですが、まさに白人のための総合劇場だったものが今では多くのRichmonderが普通に使う種々のイベントに使う場所です。

特に高校の卒業式などにはよく使われていて、私の次女が卒業したMaggie L. Walker Governor's Schoolの卒業式も、この劇場を使って行われたのを覚えていたので衝撃は大きく、まさに「嘘やろ!?」と言う感じでした。

実際、この劇場の位置はVCU Monroe Campusと言うところにあって、極々普通にVCUの大学生達が行き交う場所ですので、多くの大学生にこの時の銃の発射音が聞かれていて、学生たちのコメントもニュースに載せられていましたが、まさに銃器が我々の安全の為にあるのでは無く、こういった犯罪の発生に寄与しているという事が「再び」嫌というほど理解させられるインシデントでした。

アメリカの街中の高校や大学の卒業式というのは、巨大なキャパを要求されることが多く、特に高校の卒業式はある劇場や場所を時間を区切って幾つかの高校が数時間毎に入れ替わりで開催する形式が極普通です。そういう意味では普通の卒業式に起きた恐ろしい事件で、colateral damageを負った生徒が居なかっただけでも良しとすべきなどとはとてもとても言えません。殺された親子さんの事を思うと実に憎むべき銃犯罪であって、VAの暗いほうの歴史の1ページが追加されたことに深い哀しみを覚えます。(VA techでは、私がリッチモンドで学生たちを教えて居た頃に精神疾患を患う韓国系アメリカ人による銃乱射による大量殺人事件がありました。)

また、この事件の発生した場所は現在長女が住んでいる場所からもごく近傍でして、ただただ何という事をやってくれたんだという怒りが込み上げてきます。

銃器は犯罪の閾値を下げる…間違いないと思います。


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