2023年6月11日日曜日

日本は既に教育移民大国

看護師さん達の中の外国人達の割合の増加に再度驚かされました。

特に中国人の若い子達の増加ぶりにはもう唖然です。正直みんなよく勉強できるし、なんの支障もなく日本語を習得していく子達も特に女の子を中心として「凄い」というレベルです。ところが、それだけではなく今日改めて驚いたのは、看護師やその他の労働力にこういう力が入ってくるのみならず、あの東京大学や慶応・早稲田も今では大量の中国人留学生たちが大挙して入学してきているというのですから、これは国全体で高等教育の方も中国人を中心とした外国人に押されていることのなります。

実際、こういう記事を読むと日本における22年度の外国人留学生は23万人で、そのうちの10万人が中国人と言いますから中国人の日本における奮闘ぶりは物凄いものがあります。日本の国公私立大学の総入学者数は300万弱らしいので、単純に23万人を4で割ってみても一年の入学者総数の1‐2%程度は外国人、しかもその半分は中国人、しかも上のランクの大学になるとその比率は6割以上になるらしいので、高度な教育を日本で受ける中国人はズンズン増え続けていくわけです。

おそらくですが、今後の日本の大学の中では日本に残ってハイレベルなラボを作る能力のある中国人の留学生が必ずや激増していくはずです。これはアメリカを見れば容易に判ることで、今後の日本は必ず基礎系の教室から意欲のある中国人研究者達が日本のラボで活躍することが増えてくるでしょう。

日本にとっての問題は、彼らが日本に残ってくれるか否かという点。成果が華々しければ必ずや本国との交流という形で強く中国に戻る圧がかかるででしょうし、どちらの国にもラボを作るという条件で技術や知識もともに流出していくことでしょう。アメリカにおける中国人研究者はどちらかというと本国にはもう戻らずにアメリカ人として研究を継続し、その子供さん達も戻る気などサラサラ~という感じのファミリーが多いのですが、日本では果たして彼らを日本に根づく人達として残すだけの魅力があるのか?

そしてもう一つの関心は彼らが国外で助け合う華僑のようにギルドのようなシステムを作ることで、大学の中で暗黙の利権組織を作るリスクはないのかというのがちょい心配です。私は陰謀論者ではありませんが、アメリカのグラントの審査会で中国人教授たちが多いサークルではどうしても中国人達のグラントが認められていく傾向が強いのを身近な人物から聞いて「うーむ」と唸ってしまったことがあるのです。まあ、同じことはユダヤ人が必然的に増えてしまう研究者界隈ではユダヤ系のお話も以下同文と言われていますが…。

しかしまあ、日本人の場合元のマスが少なすぎて競争も何もあったもんじゃないですけど、10倍の人口の国から押し寄せられると、すべての産業エリアにおいてそういう事になっちゃうというのも致し方ないのか、という気にもなります。

既にオーストラリアもアメリカも中国人留学生なしには大学自体が成り立たないというお話。数は力です。残念ですが。今後の日本も同じ轍を踏むこととなるのでしょう。良いか悪いかは別として既に方向性と毎年の既成事実がそうなってしまっていますから。

競争の厳しい国からやって来る良く教育を受けた人間達がテストを経て入り込んでくるのを止めることはできません。テストに何らかの制限事項を入れるような要項を入れない限りそれは無理。フェアという名前の競争をする限り、限りなく数の力には押され続けるしかないのでしょうか。


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