2023年6月4日日曜日

老親の介護を考えた一本の電話

見慣れぬ電話番号から電話がかかってきました。

ソフトウェアのVoIP以外の音声通話で電話というシステムを使うということ自体が極端に減ってしまった日本帰国後の私ですが、娘達の使っている通信システムに至っては完全にテキストベースで、まず音声が登場するのは「画像を見てお互いに話すときだけ」という状況に近いです。

というのは意味もない前ぶりですが、その電話を取ると出てきた相手は恐らく30代~40代前半程度と思われる女性。「はい、もしもし」と訝しみつつもその電話の相手の話を聞いてみると実家の母親のショート・ステイを世話してくれている湿雪職員の方であることが判りました。

こういう突然の電話は大体良いものである筈もありません。案の定というか、当然のように良くない話で、話をまとまると「今日御実家のお父様のところへお母様をお迎えに行ったところ、出てこられなかった。いつっもはスッと出てこられるのに。そして、今日お母様をお家に送っていった時も出てこられなかった。」というような事実があったようでした。「何時もは元気に送り迎えしてくださるのにこういう事があって心配です。」というのが今回の電話の内容。

わざわざ離れた私のところまでお電話を下さったことに心から感謝を示してお話を負えたのですが、私の心の中にはムクムクと叢雲のように心配が湧き上がってきました。

直ちに田舎の親父のLINEに音声通話。数回のコールの後に珍しく親父が出てきました。話を聞いたところでは実は親父は昔から偏頭痛持ちだったとの事。(初めて知りましたが!!!)ここ最近ずっと調子が良かったのに、今日は頭が痛くてベッドからなかなか出られなかったとの事だったのが真相だったらしいのですが、下手をするとそのまま脳出血が由来の頭痛でバタンと倒れる可能性もある訳で、全く同仕様も無くなっていた可能性も当然ありました。

何と言っても両親とも今年で85歳。何があっても全く驚くことのないような歳になってきているんおは当然のこと。基本的に母親が名古屋に来て介護施設などを使用することを拒否していますので、親を地元から引き剥がす様なことはしなかったのですが、それに引きづられているのが「俺は何処に住んでも良いよ。」と行っていた親父。母親の介護というか「見守り」で田舎から移動できません。

万一どころか百一くらいのレベルで何が起きてもおかしく無い状況ですが、親戚も皆年老いてきて居る上に若手であるいとこ達は当然近場ではあっても仕事や自分の暮らしは忙しいわけで、到底頼るわけにはいきません。

セコムその他の見守り・駆けつけサービスを初めてマジマジと読み込みました。今の時代、ここまで進んでるんだとちょっと驚きですが、まずは近々これらのサービスの一つを利用し始めないとどうしようもないなと思いました。週明けに電話相談ですね。

今度、お盆近くに親父をこちらに呼ぶ予定なのですが、その時にまた詳しい話をするしかありません。また、10月には長崎に戻って義理の親父さんの一周忌に戻る予定なので、そこで日程調整をして仕事を一週間くらい休んで宮崎の方にも足を延ばして「家仕舞い」のことなんかも考えようと思っています。

ホント、親が元気で長生きするのは嬉しい事なんですが、イザと言う瞬間が近くなってくる可能性が高まると実務自体は大変です。


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