2023年6月14日水曜日

銃を持つということ

まさに近所の自衛隊の人間が起こした事件となりました。

14日に岐阜市にある陸自の日野基本射撃場で実弾射撃訓練中に法定上、青年となったばかりの18歳!の自衛官候補生が指導にあたっていた隊員3人に小銃を発砲し、2人が死亡、1人がけがをしたとのこと。3人の階級はいずれも陸曹で、52歳の隊員が胸、25歳の隊員が脇腹を撃たれて死亡。怪我をした別の25歳の隊員は左大腿部を撃たれたということなんですが、結局犯人は射撃の順番を待っている際に合わせて4発発射したようです。

最初に25歳の隊員に1発撃つと次に52歳の隊員に向けて2発、最後に別の25歳の隊員に1発発射し、最初と2番目に撃たれた隊員が死亡したというのですが…。

逮捕されたこの馬鹿野郎は警察に「52歳の教官が狙いだった」と供述しているということです。 候補生は死亡した25歳の隊員への殺人未遂の疑いで逮捕されていますが、この隊員を銃で撃った事は認める一方で「殺害するつもりはなかった」という趣旨の供述をして殺意を否認しているとの事ですが、25歳の隊員については「自分と教官の間にいて妨げになっていたので撃った」との事。叱られたのだか何だか知りませんが、信じられないほどの大馬鹿野郎です。

そもそも今回、自衛官候補生という官位があることを初めて報道で知りました。何か給与を下げることで予算を絞る一環として導入された階級らしいのですが、元幕僚が「こんな階級は無くして元の二士?に戻さんといかん」などとコメントを出していましたがそれがどういう改善をもたらすのかイマイチ理解できませんでした。

今回の自衛隊員達、実は私の住む区の直ぐ近くにある陸上自衛隊守山駐屯地のメンバーだというのです。何時も生真面目な感じの陸自隊員達にしか見えませんが、たった一人こんな異常者が居るだけで、自衛隊という日本に必須の組織があたかも機能不全に陥ったかのように言われることがあってはならないと思うのです。

こんな銃乱射は私が大学に入った頃に山口の駐屯地で銃乱射をした人間がいましたが、この時も日本中が大騒ぎでした。実に焼く40年ぶりの同様な惨劇。防止策がいくら取られても、銃を持つ人間が居て、その人間の思考回路がおかしければこういう事件を止めることは残念ながら無理というもの。

銃を持つということは人の死をもたらすような事件を容易に起こす可能性があるということ、要するに死がもたらされる為の閾値がこんなに下がってしまうと言うことが今回の事件からも再び示されたわけです。アメリカでも以前数回こんな事件が軍の中で発生していますよね。

今回、お亡くなりになられた方は恐らく退官直前のお方とまさに人生これからの若者。亡くなられた方々と傷つかれた若者、そしてその関係者の方々の心中を思うとやりきれません。心の底より哀悼の意を表したいと思います。


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