今日も病棟に行ってある患者さんのケアを行いました。
それはCOPDの末期の患者さんです。COPDというのは(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の略称なんですが、本当に末期は診ているこっちが辛くなるような呼吸器疾患です。その殆どはタバコから来るもので、COPDの患者さんは喫煙者が本当に多い。
肺気腫という状態からCOPDへ進行していくパターンが多いのですが、少なくとも私が今まで診てきた患者さんはたった一人の女性を除いては全員喫煙者でした。しかも、この女性患者さんの御主人は喫煙者ですから、影響が及んでいない事を否定するのは難しいと思います。
ついこの前、長崎で亡くなった義理の親父さんも喫煙の影響によると思われる咽頭癌でしたが、晩年は咳も痰も多く恐らくは肺気腫にも侵されていたものと推測されます。よくオジサンやオバサンでヘビースモーカーの人が痰絡みの咳をゴホゴホしながらもまだタバコを吸っているシーンというのがありますよね。あれに近いものがありました。
今でもコンビニではスモーカーが光に集まる虫のように寄って来ますが、本来あそこに置いてある吸い殻入れは入店前に喫煙をしていた人間が最後にタバコを捨てて入店するための設備なんですが、そこで吸えると勘違いしている、若しくは知っていて吸いにくる連中の溜まり場になってますよね。しかし、最近はコンビニによっては店外での喫煙禁止を表示しているところなんかも出てきており、時代の移り変わりを感じます。
話を元に戻すと、今日も病棟のCOPD末期の患者さんに家族・親族の皆さんがたくさん集まって入れ替わりという感じでお見舞い、というより最後のお別れにやって来られていたのですが、医療者側も治療法は本当に限定的な方法しかない上に完治はしません。更に良くないのはCOPDの患者さんにとっては普通の人にとっての「ただの風邪」が肺炎から死へと繋がる病気となる事、更に少しむせたくらいの誤嚥がその日のうちに重篤化した肺炎となったりするのです。
こんな状態で滅茶苦茶にキツイ目に遭うことが数年続いた後に死んでいくのです。喫煙者の皆さん、本当に禁煙にチャレンジしてください。
お願いです!
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