2023年5月23日火曜日

銀行はホンマにオワコン

いつも思うんですけど、何で日本の銀行アプリというのは斯くも低機能なんでしょうか?

私の知るその最悪の例は今は無き長崎の18銀行。長崎に居た頃に使っていたメイン銀行はその銀行だったんですが、この銀行は私達がアメリカに行っていた頃にネット時代を迎え、最初はネットでの口座確認などのシステム、次にようやくスマホ用のアプリなどを作ったわけですが、もうネットシステム開始の時点でトンデモぶりを発揮。デジタルの時代に「マジですか!w」と日本の外の世界の皆さんにメガホンで叫んで伝えたいくらいに頓珍漢なアナログ・システムでした。

言い出したらきりが無いんですが、例えばパスワード設定は郵便で送った物理的メールで行うというもの、そしてパスワードをロックさせたり紛失しようものなら再び物理メールを送るというような「お宅らの頭の中には蛆が湧いとらんかですか?」というようなデジタル・システムとはとても呼べないようなシステムだったのです。

この銀行、予想通り今では政府主導で長崎の第二地銀と合併させられた後、更に福岡のこれまた合併でトップ銀行になった福岡ファイナンシャル・グループの完全子会社になってしまった訳ですが…。何れにしてもどう考えても新たにやってきたデジタル時代にはこのままでは全く対応できなかったでしょうから、デジタル時代に生き残れなかったのはそういう意味では必然の消滅パスウェイの一表現だったのかもしれません。。

そもそも、この銀行の中にいる人に伺ったことがあるのですが、基幹システムはCOBOLという歴史的レガシー・システムで構築されていたのですが、システムとしては日本の銀行全体がCOBOLで書くということが多いらしいのでそれ自体はまあ良いものの、その言語を扱える人間の高齢化とそれに伴う減少、更には昔書いたプログラムの構成が既にどういうものなのか全体を合理的に俯瞰できる人間が退職してしまって新たなシステムを付加接続するのに大変な大変な困難があったと聞きました。

その上で出来上がったのがあの頓珍漢なネット・システムでしたので、私には何の違和感もなく「そうだろうな~」と妙に冷静に納得したものでした。

これらの古式床しいアナログなお話に比べると、アメリカの銀行は書類の申請など何の必要もなく殆どのものはそのままダウンロード可能ですし、これから落とされるお金の予定は全て予想スケジュールとしてパターン予測されています。しかもお金の移動なんてほぼ瞬間的。アメリカの銀行は普通に仕事は少なくとも夕方5時まで何の違和感もなくお金のやり取りが出来ます。何で同じことが日本で出来ないんでしょうか。

それに加え銀行自体はどう考えても今の日本では多すぎ。アメリカのように次から次へとアメーバのように銀行同士が合併していくのは資本主義社会としてはまあ正常だと私は思うのですが、日本はマダマダ体力の無い虚弱な小規模行がシメジの頭のようなレベルで残っております。これからの先細りは明確なんですが、預金者保護や貸し剥がしの発生などのことを考えると、まだこれらの小規模行を残し続けるのはリスクが高すぎると思うんですが。

今どき銀行員になる人達ってどういう人達なのか個人的には大変興味があります。最近は銀行の民間レベルの業務はコンビニで済まされる世界。振り込み業務などを行う非銀行オリジンの機関も無数にあります。産業への血液供給機関としての産業の成長余力評価や査定能力、支援能力が決定的に低いことは多くの人が御存知の通り。

まさに現代日本のオワコン産業。そこに飛び込んでいく若者達に幸あらん事を真剣に願って已みません。デジタル必須の時代に新たなデジタル・システムを柔軟に構成できない企業はどんなに図体がデカくても最後はやせ細って消えていくのではないでしょうか。そもそもがトップ自身がアナログ人間が多いので使用用語からして理解できないのでしょうが。w


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