勤務先の病院には元外人さんや現外人さんが看護師やヘルパーさんとして働いています。
韓国、中国、フィリピン、インドネシア、ネパール、ベトナム、ブラジルとその国籍は多岐に亘っておりまして、その数も毎年変わっていきます。以前にも少し書いたのですが、最近、圧倒的に増えてきているのは中国人の女の子達で、勉強して数年ですぐにステップ・アップして正看にまで到達する子が殆どです。
だからと言って彼や彼女ら全員の実務能力が高いかと言うと、そこは日本人でも言語能力と現場での順応性は万人が異なるのと同じ。彼・彼女達も「すぐに使える」から「向いてない、残念」というレベルまで様々です。そこは仕方ありません。時間の経過に伴う経験と学習が人を大きく成長させる事もありますので、もう暫くは辛抱強く様子を見ていかないといけませんね。
さて、その中でも最大の数を誇る中国人の女の子達のグループ。ごく僅かではありますが、この旧正月に中国本土へ戻る子達が出てきました。日本にやって来てから数年間、新型コロナの影響もあり母国へ帰ることを躊躇し続けていた彼女達の中にも「もうそろそろ」と言う感じでチケットを購入したようです。全員が当然のように一人っ子ですから、母国の御両親や親族一同の待ちわび様も当然巨大なもので、彼女達にしてみれば帰ってあげたくなるのは至極当然です。
ところが、時の流れは皮肉なもの。ゼロ・コロナ政策撤廃が事実上動き始めて、帰国用のチケットを購入してしばらくしてから中国の国内事情は激変。まずは新型コロナ感染者の間違いない激増と死者の大群の出現でした。中国政府は相も変わらず太平洋戦争中の大本営発表のような事を言っていますが、様々な状況証拠が「嘘ついたらあかん」という事を示しています。更に追い打ちをかけるように日韓両国に対するビザ発給の停止も出てきました。
これから帰国する彼女達が大陸型の新型コロナに感染しない保証はどこにも無く、双方の国の往来にしても政治が如何なる妨害を入れてくるのか予見できません。
彼女達には何の罪も無いのですが、国民と言うのは何時もバカな政治的指導者達に翻弄されるもの。何事も無く彼女達が日本に戻ってこれることを祈るばかりです。お土産を両手一杯に持って帰国してあげると本当に喜ばれることでしょう。日本の漢方薬や風邪薬も(おそらくは)そのリストの中に入っているのかもしれませんね。
2 件のコメント:
中国の状況から「今は帰国しない」一択かと思っていました。
私自身も当初は「この状況で帰国は…」と思っていたのですが、一人っ子の一時帰国に対するご両親のリクエストはかなり熱かったのでは?と考えています。
コメントを投稿