2023年1月21日土曜日

怠け者のオレはこの時期にいつも思い出す

急にまた寒くなってきました。

外を歩いていると最初は異様に寒いのですが、着ているものの性質の為に暫くすると暑くて敵わないくらいになってきます。しょうがないのでゆっくりと歩いたり暫く立ち止まることでクールダウンしてまた歩き出すような事も。ゴア・テックスのような高級なものを着用しているわけではないので、汗を搔いたら服の内側が蒸れるのでした。おそらく、こういう「蒸れ」は南極のようなところでは命取りになるんでしょうか?わかりませんが。

さて、こういう状況で外を歩いていて今でも甦ってくる「心の傷」は高校時代の体育の時間における長距離走の練習です。

私の高校のあった宮崎の田舎は当時はまだまだとんでもない超田舎(今はド田舎)でして、田んぼと削った山肌ばかりが広がる何キロ先までも水平に人の姿を確認できるようなエリアでした。そこで、2時間以上の連続した時間をとって朝や昼過ぎにマラソン大会の練習としてアップダウンのきつい田舎道を長い時間持久走をさせられていたのです。

この練習、通常は寒風吹きすさぶ中をヒーヒー言いながらチンタラ走る訳なんですが、前方遥かに見えるトップ集団はまさに光の速度であっと言う間に走り去っていきます。彼らの背中が見えるのは通常始まって数分間だけ、後は水田地帯に出た後に遥か向こうに豆粒のようなトップ集団が一瞬見えて終わりです。

更に我々のようなチンタラ走行集団には別の悪夢が待ち受けております。

その悪夢と言うのはスーパーCubに乗ったタコチューと呼ばれていた小柄な体育教師が「わんだ~、何しょっとか!走らんか~(お前ら何してる!走れ~)」と言って竹刀を振り回してダラダラと走る生徒を尻(けつ)バット状態で叩きながら追い上げてくるのでした。

令和の今では信じられない話でしょうが、当時は教師が生徒をぶっ飛ばすのは日常の光景。尻バットで追いかけて来るくらいのアクションに対しては我々生徒側もヒーヒー言って走りつつもゲラゲラ笑って叩かれていたものです。今風に言えば道交法違反および生徒に対する暴力行為などという事で新聞沙汰にしようと思えばできる案件なのかもしれませんが、我々はそんなことは微塵も思わず只々「はよゴールに着かんかの」という事しか思いませんでした。

そもそも雨が降ればこの持久走の練習会も全て体育館内でのアクティビティにスイッチされるのですが、冬の時期の宮崎はほぼ間違いなく天気晴朗状態。ほぼ間違いなく逃げることは許されません。女子のプールの時に存在した「生理でお休」みと言うような手段も男子生徒の長距離走にはありませんでしたし。(女子はこの間「創作ダンス」と言う謎の体育授業をしていたようです!)

ところで、今も全国の高校とかでは10キロ以上走るような長距離の練習ってやってるんでしょうか?田舎ならやってそうですけど、都会の高校なんてそもそも安全に長い時間走る場所は校内の運動場くらいしかないのかな?

それにしても今でも思い出す高校時代の辛い思い出。長距離走のトラウマは私にとって明確なPTSDのようです。w


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