2023年1月13日金曜日

医療従事者の休暇取得

本当にダメなことが多いですね。

病院は忙しいから、人手が足りないからという理由で有休を消化しきれない病棟と言うのが出てきます。本当にそのあたりは師長の調整能力に大変依存しているのですが、基本的にダメな師長は毎年毎年「同じように」看護師さん達の有給の消化に失敗します。

私自身はそんな師長さんが居ない時にバックヤードで看護師さん達からその消化に関する苦情をいろいろと聞かされる側です。若い子が疲れ切った顔で「先生、どうして有給が与えられてるのに私達にはそれが貰えないんですか?」と当然至極の質問をしてきます。

申し訳ないのですが、それに対しては素っ気なく「師長の仕事能力だから、それに関しては残念な病棟に割り振られてしまったとしか言えんかな~」と応じるしかありません。実は裏で師長と看護部長を通じて、これらの問題に関する対応策を何度も練るようにしつこくしつこく看護部に問題を解決する方向性を示させます。

師長と言うのは私の勤務する病院では一旦就任するとどんなにダメでもそのまま居座ってしまうという「ダメなシステム」でして、この点に関しては次の経営者が就任した時点でそのあたりの硬直性に関してもっと柔軟に上げ下げできるシステムにする方向で変化させていただきたいと話し合うつもりです。

さて、そういう師長の能力の話は置いておいて「有給の消化」に話を戻すと、良くある消化しきれなかった有給の買い取りなんていう事は絶対にしないように進めていくようにするべきだと思っています。買い取りに関する例外と言うのが極わずかにあるようですが、何れの場合もその実例を読んでみると、確かに例外的な方法論であって、本来の目的たるべき「人の心身に休息を与える」というものが達成されなければ何の意味も無いわけです。

正直な話、そういう有給のセットアップが作成しきれないような管理者と言うのは厳しく指導され、罰則をもっと厳密に適応されてもいいんじゃないかと思います。2019年4月からはそれは法制化されている筈なんですが、未だに労基の顔色を窺いながらやっとこやっとこ勤務管理表を組み立てているんでしょうね。

医療従事者だから、人命を預かる仕事だからという言葉で医療従事者の本来休むべき時間を人質に取るようなことは厳に慎むべきだと考えます。


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