先日の当直時に事務当直室で当直をしていた夜間受付係の男性と話す機会がありました。
自分の当直の時には、事務系で気が合う人などが当直している時などには病院の事に関していろいろと話をする夜が結構あります。先日の夜もそういった夜の一コマだったのですが、彼の目の前には小さな画面を持つラップトップが置かれていましたので、いろいろな雑談が終わった後に「今何まとめてるの?」と質問すると、新型コロナで行われた医療行為に対する国の補助金申請を仕上げているところでした。
その彼が、エクセルのテーブルに種々の数字を入れていきながら仕上げていた書類を見て私に話すには「恐らくこれが新型コロナ対策による政府からの最後の補助金ですね」とのことでした。
今までも病院に対しては新型コロナに罹患した患者さんに対する治療に対する制度的な補助や、病院側が準備した超大量の種々の新型コロナ対策のシステム、そして治療に駆り出された医療従事者に対する数千万単位の補助金が投下されてきましたが、正直言って幾ら補助金が投下されようと、最初から新型コロナが登場しないほうが我々にとってはマシでした。
今回は恐らく一億円近い補助金申請になるとのことでしたが、実際に医療従事者は十分に疲弊しましたし、入院患者さん達も本当は入院して来るはずだった患者さん達も入院させてもらえず、誰もが本当に酷い目に遭いました。三方一両得と言う言葉や三方一両損などと言う言葉もありますが、この三年間は八方百両損という実感です。
私自身も特に今回の感染症対策で何らかの財政的追加策が出たわけでもないですし、看護師さん達も頃あが発生する度に面倒くさい更衣やセットアップをして各感染部屋に入っていくのを見ていると、誰でも「こんな事したくない」と感じるに違いありません。看護師さん達には毎回県や国から少しずつ補助が出ていましたが、感染のリスクとの戦いでもありましたし、冬でも汗だくで仕事をして全てが終わった後には疲れ切ってのびている様子からは「とても割に合わない」というのが正直な感想でしょう。
そしてこの新春、遂に最後の補助金放出とともに新型コロナの感染症の分類も2類から5類へと「格下げ」されます。政府も今までのようには補助金を出せないという、間接的かつストレートなメッセージだと考えます。(病原性の低下だけではないという事です。)
要するに無い袖は振れないのです。
さて、ここまで政府が決定しているのはマア良しとしましょう。ところが、周りは再度のしかも最大の感染の盛り上がりを見せている様子。(もう感染者の正確なカウントはされなくなっているのが実態だと思われることから、現在の感染の波が最大の感染者数であろうと死者数などから逆に推定されています。)
来春にはもう季節性のインフルエンザのような扱いを受けている状況になっているのでしょうか?(コロナに季節は関係ありませんが!)
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