2022年8月25日木曜日

第7波の破壊力

外の高機能病院との連携が既にいろいろな意味で取れないことを嘆いたのを数日前に書いたばかりでした。

しかし、今度は自分の足下に火が着いています。色々な病棟で一人見つかったと思ったらそのベッドが入っている病室全体にゆっくりと拡がっていく感じです。そしてその他の病室へ少しずつ拡散。

一つの病棟でコロナが検知された時点で既に無症候性の他の患者さんがいたり、スタッフが感染していたりなんていうパターンばかり。本当に呆れるほど強い強い感染力です。いくら病原性が下がり症状が弱まっているとは言え、基礎体力のが衰えている高齢の患者さん達に感染が発生すると良くないのは自明。

実際に感染者数に比べれば重症者数は遥かに少ないのが当院でも明らかなのですが、感染後にコロナが原因となったとしか考えられない死亡者が出ましたので、やはり危険なウイルスです。ただし、インフルエンザもコロナが流行る前には毎年人を殺していましたので、そういう意味では置き換わったという感じがしないでもありません。ただし、こんなに暑い時期にマスクをしても感染するウイルスなんて勘弁です。

病棟に感染者が発生するとどうなるかというと、基本的に即閉鎖し外との出入りがなくなり、患者さんの転出も転入も途絶えます。更にスタッフ達がPPEを来て大汗掻きながらずっと立ち仕事。体にも心にも良い訳がありません。

そういった中でスタッフの中にも感染をしてしまう人が稀に出現するのですが、病棟での初期検出が遅れるような不幸なインシデントが重なると、既に大量の人々が病棟で感染した状態で全てが始まり、看護師やヘルパーさんなどのスタッフも欠員だらけで開始。他の病棟からの引き抜きによる応援で何とか動かし始めるのですが、引き抜かれた側も日勤当直のリスケジューリングをしなければならない訳で、誰も得をしないとんでもないことが起こります。

アメリカ式にガン無視で行くのも極端とは思うんですが、ガチガチに法で縛り付けるやり方も、現場的にはそろそろ限界に来てると思います。

朝の患者発生リポートを聞く度に気が滅入る日々です。


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