2021年6月2日水曜日

禁煙の圧を高めた結果、院内で起きたこと

今回、新型コロナの院内クラスタ発生に伴って院内全面禁煙の完全実施に抜け穴が残っていた部分を塞いだことは少し前に記述しました

大きな公立病院でも、大学病院でない所には未だに残っているという喫煙場所。多くの場合はコンテナ風の完全に仕切られた部屋を病院の人通りの少ないところにポツンと設置してそこにゴキブリのようにコソコソと喫煙者が詰めこまれるシステム。

当院も例外ではなく、2つそういうものがありました。まず一つ目は歩いて一分ほど外の駐車場の端のところに置いてあるボロいコンテナ。そこに喫煙者が来ていたのですが、そこも閉鎖。そして2つ目はジュースの自動販売機の前にあったブロックで区切られたスペース。そこには座るための長いベンチが置いてあったのですが、それも即撤去され張り紙で「当面の間通知があるまで禁煙」と言う表示を設置してタダの清涼飲料水のベンディング・マシン置き場へと変わりました。

勿論、禁煙外来も導入されることでこれらの施設の再開は実はもう無くなってしまっていますが、喫煙者の皆さんはその事実を知らないまま「いつの日にか再開」という事で「当面の間」という紙の文言を信じています。しかし、それは起きません。w

喫煙者の職員の間ではいろいろと波紋が起きておりまして、ここに至るまでの間に私の方でいろいろとネチネチと院内で禁煙運動を個人やミーティングのレベルで勧めて(進めて)きた禁煙の動きに相乗りしてくれて結局喫煙をやめてくれた方々に関しては既に他人事なのですが、そうでない人間にとっては正に地獄。

自家用車でやってきている人間達の一部は駐車場でさえも吸うことは禁止されておりますので、なんと「自分の車に乗ってちょっとだけ外に出ていってそこの車内で吸っている」という内部通報を受けております。w

各病棟の師長を集めたミーティングではその都度「喫煙をする方は職を賭して頂きます」というような感じで話をまとめています。そもそもが、今の時代は非医療従事者でさえ喫煙したら45分間エレベータは使えないとか、喫煙後30分はビル自体に戻ってきてはいけない等というルールが課され始めている時代。

医療従事者は入職の条件が非喫煙者となるのが当然の時代になって来ているのだと思います。紙巻きタバコは勿論、電子タバコも病院はサヨウナラの時代。喫煙から離れられずに吸ってしまう人間はもう病院の仕事から離れなければならない時代となってきていると思います。

これを機に、喫煙を諦めて更なる禁煙成功者が静かに増えることを祈っております。結局はそれが彼らの未来を良い健康的にしてくれることが日々の診療を通して理解できるだけに、どんなに嫌われてもブルドーザーのように進めて行く所存です。(喫煙者の皆様には悪夢なのでしょうが・・・。)






0 件のコメント: