2021年6月3日木曜日

可愛すぎてジジイになってしまった

今日は病院の仕事の一環として長久手にある幼稚園の幼児検診に行って参りました。

この幼稚園は当院に長期入院されて居られた患者さんの中で身寄りのない方々を無縁仏として祀ってくださるお寺で、理事長先生の遠縁の方という話なのですが、そういった縁で当院から年一回、県の指導のもと当院の医師が検診に行っております。

以前行かれていた先生が常勤から退かれたので、私ともうひとりのドクターで240人の3-5才児達の聴診と咽頭診察、虐待の痕跡などの有無のスクリーニングを行うようにしておりますが、昨年はコロナ禍で一旦中止となっていたのですが、流石にそれはマズイという事で保健所から指示され今年は再開となったわけでした。

幼稚園に到着するとそこではお寺の16代当主という園長先生が出てきてくださって、ご丁重な挨拶と上品な和菓子と点てたお抹茶が出てきました。その後、少しお寺の由来や園のお話を伺っていよいよ園児達のところへ案内されました。

1クラス20人前後の男の子と女の子の4歳時のクラスから始めたのですが、先生方も恐らくは私の長女、次女前後のお歳。ちびっこ達は本当に本当に可愛らしくて、今回は胸に当てた聴診器がやたらと大きく見えます。カワ(・∀・)イイ!!

緊張している子は本当にモジモジしているし、心拍数も早い。ほとんどの子供達は素直に私の前に出てきてニコニコしたり、緊張したり。脚や体全体を診て叩かれたり傷がついていないかもチェック。可愛らしい靴下や上履きを履いている子供達は私にとっては(もし居るとするならば)ちょうど孫のような年齢。

男の子も女の子も診察が終わると先生に促されて声を揃えて「せんせいきょうはどうもありがとうございました。」と大声で挨拶。帰る時には手を振ってくれる子も混じっていました。

同じ様に三歳児、五歳児も診させていただきましたが、三歳、四歳、五歳とこの位の子供の一年の差というのは本当に大きいですね~!我々五十台の一年差などはまさに何の進歩もない誤差の世界ですが、この位の歳の一年間の進歩ってすごいですね。

三歳児の診察ではさすがに先生に抱きついて泣いている子もいましたが、五歳児では来年からはもう小学生になるんだろうなという「風格」が漂っていました。

少なくとも何らかの大きな問題がある子は見つからず、一時間半ほどで全員終了。先生方や子供達とお別れをして幼稚園をあとにしました。

園長先生のお話では、家康公が戦に勝ったあとに戻ってきて壺と陣羽織を褒美として御下賜くださったとの事。それが以前、2000年の東海豪雨のときに寺院の補修時に床下から見つかり、供養祭の折にはいつも展示されているとのこと。(お香を焚いていたため服なのに記事は傷んでいないという話。)今度見に行こうと心に誓いました。

なんだか孫も良いな~と思った一日でした。爺さんの気持ちになってしまいましたね。w


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