2021年6月23日水曜日

オリンピックで感染の持ち込みは不可避

既に政府はオリンピックを実施することを決定。(場合によってはまだ無観客もあるようですが。)

恐らくも何も、これで「確実に」世界中の変異株が東京周辺から拡がることが推測されます。RNA virusの特徴そのままに予測された計算通りの速度で変異と進化を続け世界各国で独自の変異を蓄積し続けていることが報告されています。

今一番問題とされているデルタ変異株(旧称:インド変異株)が既に追加の感染性強化変異を獲得していて、その感染性の増強率がどの程度なのかという点に興味が絞られているようです。公衆衛生と統計学がその変異の極悪さを弾き出してくれるでしょうが、当初の「空気感染ではない」という希望的観測は多くのscientistの見解表明で残念ながら消し飛びそうです。

勿論、エアロゾルや接触感染は確実な感染ソースでしょうが、どうもそれだけでは収まらないケースがありすぎて、現実を直視しろというsuggestuonがWHOに突きつけられるようになってしまいました。

早めに入国してきているウガンダの選手団から当初「一人」発見されたコロナウイルスは既に現時点で6人にまで拡大。ウガンダの選手団はどのタイプのワクチンを使用したかはわからないものの、ワクチン・ショットを済ませてから入国してきているという前提であり、PCR検査はするもののオリンピック・パラリンピックの選手団に関しては現在行われている14日間の隔離措置は行わないと言う前提で動いています。

しかし、この超初期の段階で既に以下のような報道が毎日から上がっています。「入国後に感染が確認された選手や関係者は、2月にフランス1人、4月にエジプト1人、5月にスリランカ1人、6月にガーナ1人、ウガンダ2人。多くは来日直後の空港検疫で確認されたが、スリランカ1人は入国5日目、ウガンダ2人のうち1人も入国5日目に判明した。」これが今の段階で既に起きている事実。

2つの大会が終了するまでに、全世界から7万人がやってきます。さて、菅さんや都知事のおばちゃん、橋本ヒジリ子さんなんかは既に「時の流れに身をまかせモード」に突入していますが、この雰囲気おそらく太平洋戦争に突っ込んでいった時の軍部の空気なんでしょうね。既に政府内部では勝とうが負けようがやるしか無いと言うやつ。orz

この数日、既に緊急事態宣言は解除され、蔓延防止措置のみとなってこの緩んだ各大都市のうち、まずは東京から下げ止まり・リバウンドが始まっている印象です。

一ヶ月以上間に東大の研究者が言っていたリバウンドの開始は6月半ば過ぎからで、ワクチン接種の状況と効果次第で見通される感染の再拡大のシミュレーションが不気味なほどに予想通りのような状況になってきているのが気持ちを暗くしてしまいます。

我々はそんな事には関係なく粛々と院内でのワクチン接種率を可能な限り上げていくことが全てだと考えています。患者さん達を護るために粛々と粛々と!


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