常に情報を集め、正しく判断し、先に動いたものが勝つことを歴史で示してくれる映画を観ました。
タイトルとおおよその中身は知っていましたが、観たことはありませんでした。しかし、たまたまアマゾンのprime videoでこのタイトルが出ているのを見つけてトレーニングをしながら横目でずっと観てしまいました。単刀直入に言うと「観てよかった!」となります。
2001年の映画ですので、既に20年も経過しているのですが、起きた事実が既にほぼ60年前(1962)ということを知ると、その時間の経過があっという間だという事実に感慨一入です。
ほぼ推測と事実を混ぜたドキュメンタリーとも言える形式の映画ですが、不断の情報収集から得られたキューバにおけるソ連の核ミサイル配備の情報を直ちに分析し、どの様な対応策を次の一手とすべきかをありとあらゆる人間達がギリギリの知恵を絞って次から次へとその駒を進めていく様子はその緊張感が時間と場所を超えて伝わってくるようで、観ているこっち側も疲れるほどの流れです。
謀略が渦を巻き、大国同士の駆け引きと駆け引きが交差する中で何が正しいのかを次々と決断し続けなければ億単位の人間が死ぬかもしれないという喉元にナイフを突きつけられた状況での高度な判断を繰り返さなければなりません。小さな間違いが大きな間違いに繋がるリスクの連鎖やその間違ってしまった状況をひっくり返すための新たな考察など、スタッフと大統領が短期間に行い続ける極太のストレス下での決断はJFKが45歳の若さの時のものですから、日本の耄碌した人達の恐るべき低レベルの決断を見続けている我々からすると驚き以外の何物でもありません。
国も若く、指導者も若かったあの頃のアメリカの勢いを感じましたね。しかし、こういった交渉ができるのは何時でも有事に即応できる強大な軍事力を持っているからこそ。そして常に相手を上回る情報収集力を磨き続けているからこそ。
情報は抜かれ放題、内向きの人間が集まるお役所の情報収集力はお寒いレベルで、更に悪い事にはその情報分析力がこれまた凍りつくほどの中身。いつも現場の対応力に頼リ続ける日本の政治は戦前も戦後も常にやられっぱなしです。そもそもが情報収集・判断能力が成立さえしていないので、崩壊という言葉自体が成立しないのかも?
さて、今の日本政府に国富をもたらす何が一体出来るのでしょうか。
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