私は大食い選手権を見るのが結構好きでした。
しかし、最近はギャル曽根が出る番組があるくらいで、昔のようにフードファイターの小林選手やジャンボ白田なんかがアクティブに出ていた頃のような勢いが最近なくなっているのは、やっぱり窒息とかの事故が背景とかにあるからなんでしょうかね。そこら辺の事情は知りませんが。
少なくとも、ゆっくり淡々と食べる大食いの人というのが世の中にいるのは本当のようで、みての通り性別や体格はあんまり関係ないのは間違いなくて、いわゆる正常なレベルの摂食能を持っている人というのは比較的体格と年齢に比例したゆるい相関をもって食べる量が変わるのだと思いますが、満腹中枢への刺激が先天的に弱い人や血糖値の上昇が何らかの理由で遅い人なんかはやはり満腹感を感じるのが遅いはずで、食べる量も多く摂れるのだと思います。
まあ、痩せの大食いなどという言葉もあるのですが、個人的に思うのはこの手の人達というのは今のような人類史上初めての「飽食の時代」にこそ生きることが出来る非効率的な体内システムの持ち主であって、その99%が餓えと戦う飢餓の時代であった人類の歴史においては多分生き残り辛いような人々であったことでしょう。
いわゆる今の時代、少し食べるだけで太ってしまう!と困っている人々(私も。w)こそが選ばれし体質の持ち主と考えてほぼ間違いないと考えるのですが、いかがでしょうか。
ところが、こういう大食いの番組と違って最近同時に放送されていることの多い激辛選手権のものは大食い以上に宜しくないというか「危険な行為」だと思っています。
そもそも、辛すぎるものは消化器の粘膜に対する激しい刺激というか、攻撃を行いますので、例え我慢して食べたとしても消化管に入った後にダメージを及ぼし続けることでしょう。
記録では辛すぎるものを摂って食道に穿孔部を作ってしまった人もいたとのこと。全く驚きません。キャロライナ・リーパーとかもう普通の食材としては不適切なレベルだと思いますし、むせてしまった時に呼吸器に吸い込まれてしまったら高度の持続的刺激による重篤な肺炎を起こす可能性が高いと思われます。
問題は金を貰ってそれをしている人達はそれに命をかけているし責任をとるのでしょうからまあ、結構なのですが、それを真似る人々には単純に巨大なリスク。まさに上に書いたような命に関わるリスク、健康に甚大な影響を及ぼす可能性があるわけです。
視聴率を稼ぐのは良いけれど、これも時間が経つに連れいろいろな事が「これから」重なって無くなっていく番組ではないかと思います。辛味は個人の好き嫌い程度の範囲の料理番組に収めておくのが一番いいのではないでしょうか。
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