2021年3月4日木曜日

学歴・資格・仕事

最近少し呆れることがありました。

40歳くらいになったばかりの看護助手の女性。高卒資格をとって貰おうという企画で毎度やっているアシスタンスの第一ステップで判明したことだったのですが、中学校卒業で学歴が止まっている理由を聞いて呆れるやら頭にくるやら。

以前もそれに似た女性の父親がいたのですが、やはりこの女性の場合も「女の子が学校に行く必要はない」という江戸時代か?と言わんばかりの今時有りえない理由でこの女性が中学生だった頃から勉強しようとすると教科書を破ったり、宿題をしようとするとそれを捨てたりなどというとんでもないクソ親父ぶりを発揮していたそうです。

これは明確な憲法違反であって国民の三大義務のうちの一つ教育を受けさせる義務というものを侵害しています。教育を受けるというごく基本的な権利も犯しているわけです。今でこそ当たり前に男女共に、そして肉体的精神的障害があろうと当然の権利として日本国は全力でその権利を保証する責務がありますが、それを正面から堂々と侵害する糞っぷりを発揮していたわけです。バレれば明確に犯罪ですよね。真剣も剥奪されて良いと思うんですが。

こんな輩が未だに日本にいた事自身私にとって極めて驚きですが、やっぱり存在するということです。私から見て更に残念なのはこの女性自身は大変に地頭が良くかつ仕事をテキパキと済ませる能力を持っているということ。

若く、能力を最も適切に伸ばせる時期にこういうネガティブな介入が入るのはその人の人生を文字通り「破壊」してしまいます。まさに羽化して羽根を伸ばしていま翅を固めようと木の枝にぶら下がっているセミの翅を弛(たわ)めてしまうような行為でしょう。良くてももう二度と「上手くは」飛べないのです。最悪「全く」飛べずに地面を這いずり回るわけです。

私は学歴を不要とは言いませんが(学歴というのは教育過程についた単なる経路の記録です)、人の能力を伸ばすために学習の機会を与えることは絶対に欠かしてはいけないことだと思います。その延長線上に能力のさらなる開花とその人の更に豊かな未来があると心の底から信じています。

それによって仕事を得るために何らかの資格を得て、その上で「自分の本当に選びたい仕事を選ぶ」という次の大事なステップへ進める可能性が高まるわけです。そのチャンスを潰したクソ親父はまことに裁かれるべきだと思うのは言いすぎでしょうか。

2 件のコメント:

ebolar さんのコメント...

そんな親がその世代でもいたんですね。いまでもいるんだろうか?困ったものですね。

ところで、細かいところに突っ込んでしまいますが、教育を”受けさせる”義務、では?

small G さんのコメント...

まことに恥ずかしい!
そのとおりでございます。ありがとうございました。

直ちに訂正させていただきました。(これが教育の無さですね~。バレてますが・・・。)