2021年3月24日水曜日

アジア人の女性としてアメリカで生きること

ジョージア州アトランタで続いたマッサージ店連続襲撃事件。

8人の死者のうち6人がアジア人女性だったという事実がありました。どれほどまでにこれがアジア人女性を狙った人種ヘイトが主軸の犯罪なのか、それともこういった産業で働く女性を集中的に狙った性的なものが絡まったJack the Ripperの銃器版の様な犯罪なのか。詳しいことは逮捕された21歳の男の公判を通じて明確になっていくのでしょうが、銃器を用いたこの手の輩共の「お手軽な大量殺人」に怒りがフツフツとこみ上げて来ます。

本当にアメリカは銃に関して言えば世界最悪の後進国。モグラたたきよりもひどい状態で、毎度、叩いたモグラの数の倍が出てくる始末。おの手の銃器に関する話は既にアメリカにいた頃から何度もこのブログで書いてきましたが、正当防衛を憲法修正2条と絡めて拡大解釈をする連中が十をバラマキ、ロビーングを続け、銃を求める人間が購入やNRAを通じて金を連中に献金し続けるうちはアメリカが荒野に戻るまで銃が非合法化されることはないでしょう。

しかし、今日思うのはアメリカに娘達を住ませ、学ばせ、働かせている父親としての不安です。長女からはたまたま昨夜寝る直前にTelegram経由で電話が入ってきて別件で話したあと、この手のアジア人差別の話に中身が移ったのですが、長女としては「あ~、またかって感じでもう何にも思わない。差別してくる人間は表からは見えないし、別にヒルビリーのような人間じゃなくても高学歴の人間の中にも男女を問わずアジア人を、そしてアジア人女性を裏に表に差別する人間なんて何処にでも居るし相手にもしない。」というような事をサラッと言ったのですが、父親としてはそんな事では済みません。

言葉はもちろん、物理的な攻撃は人の存在事態を危うくするものです。差別する側の人間は全く自分にはそういった差別をしているという「意識」さえせずに差別していることが殆ど。わたしの場合は世間の理不尽な犯罪を犯すアホに怒りをぶつける時によく「きちがい」という言葉を遠慮せず使いますが、これも同じようなものか。難しいものです。

今の時代、年頃の娘達がアメリカの普通のストリートでこういうキチガイにつきまとわれたり、攻撃を受けるようなことがあれば親父としては血の復讐になりそうで・・・。しかし、これでは同じレベルに堕ちてしまいますね。

差別から得られるものなんてな~んにも無い、得られるとしてもそれは必ずネガティブなものだけでしょう。

しかし、それにしても大学で私の周りに居たアジア系の女性はみな私などより遥かにしたたかだったような気が・・・。アジア人女性の深く隠された芯の強さを知っている私としてはアジア人女性を舐めてかかると痛い目に遭うという事だけは教えておいておくべきかという気が致します。

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