2020年2月19日水曜日

大腸ファイバーで下部消化管検査

私の勤める病院に大学からバイトに来られているある先生に質問をしました。

「先生の大学で一番大腸ファイバースコープの検査が上手い方はどなたですか?」と。先生の反応は極めてストレートで素早いものでした。「それはXXのAA先生です!私も、もし身内にしてもらうのならあの先生が良いです。みていて全然患者さんが痛そうじゃないし、早くて丁寧です。」とのイワユルべた褒め。

このバイトの先生、自分が大腸ファイバースコープで患者さんを使っての実技を始める前に自分自身で別の私立病院に行って"手技を施される側の感覚を予め経験した"というほどの真面目な先生。

こんな先生がお薦めする先生なのですから信じるしかありません。
そもそも、今回私が大腸ファイバーでの下部消化管検査をしようと思ったのは自分の年齢が50を超えたことという単純な理由です。
アメリカでも日本でも50前後を境にして大腸癌の発生率が上昇してきます。実際に私の病院でもよく別のバイトの先生がお爺ちゃんお婆ちゃんのファイバーをしてますが、やはり大腸ポリープが悪性化した状況のものを見つけることが頻繁に起きています。

こういうのは胃カメラと同様で、早期発見しやすい病気であり、カメラさえ突っ込んでおけば相当の確率でポリープの切除とかをしてしまってそれ以上の悪性化などを防ぐことが出来るわけですから、やらないという選択肢はありません。やはり医師としてはこういった前もって防げるものは可能な限り予防して健康を保って働くということは患者さんを説得する手前大切かと思います。

前準備の下剤使用とか患者さんによってはもう"泣きながら"飲んでる人も居ますし、ファイバーを挿入されている患者さんによっては痛い痛いと泣き出したり、気分が悪くなる人もおられます。

自分の心臓手術のあとでもそうでしたが、経験したことは全て患者さんの治療を行う時にその治療がどんなものなのか「患者さんの視点で語る」事ができます。
とりあえずその上手だと言われる先生に手技を施されることで私の体がどう反応するのか試してみようと思います。

ポリープや癌が見つからなければなお良しです!
というわけで、今日は二時間ほどかけて大学病院で予約をしてきた私でした。

見つかっても、早ければ昔からある単純なポリペクトミーだけでなく、EMR、ESDなどでサクサクっと切除する時代。どんな結果が出るかまな板の鯉として待つしかありません。w


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