2019年9月2日月曜日

准看護師は間違いなくいなくなるな

この前、夜勤の看護師さんと話をしていたら名古屋市医師会の運営する看護学校、准看護学校が受付を停止していると聞きました。

びっくりして調べてみると、既に三校のうち二校は今年の春をもって募集停止、最後の一校の応募は来年の四月を以て終了となっていました。それを見て直ぐに知りたくなったのは全国的には看護師と准看護師の総数の推移がどうなっているかということでした。

調べたところ、その減少は明白で淡々としたものでした。1998年の看護師数約54万。准看護師数36万。約20年後の2016年にはそれぞれ97万と23万ですから、勢いの差は歴然としたもので、この減少速度を見ていると大きな制度改変がなくとも後40年で准看護師という肩書を持つ卒業生はゼロになる勘定。

終戦後から続いてきた看護師不足を補うための”准”看護師制度自体も、国家の政策として廃止廃止と謳われながらも実際に不足ということで何度も何度も廃止延長が繰り返されていましたが、遂に名古屋でもその最後のラッパが吹かれたようです。

ということは、他の県でも実際にそういう動きが出ているということなのでしょうが、実際、私の勤める病院が他県に持つ関連看護学校も今年の春をもって応募を停止しています。サンプル数は少ないにしても、あちこちの看護学校でも7年以上の准看さん達を受け入れて、放送大学等の資格と組み合わせて正看としての国家試験受験資格を取らせるシステムを確立させています。

要するに、上で上げた准看護師数の減少がその数字を反映しているかは別として、少なくとも正看護師の数の上昇はコンバートを経た看護師数も入っているでしょうから、益々増えるはず。確かに身近にも准看の人で、結構な歳であっても正看へと資格をコンバートする人達が少なからずおりますし。

やっぱり看護師と言えば全ての人達が当然のように”いわゆる、今で言う所の”正看護師となる日がそう遠くないところにまで来ている気がしました。

実際のところ、今は看護師教育というのは基本的に大卒という時代になってきてますしね。


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