2019年9月21日土曜日

主治医制だとなかなかビールも飲めない

他のドクターの当直の日、気になる患者さんがいる時にはお酒を飲まないようにしています。

基本的に信頼できる(その先生方の技術や日常の言動を日頃から知っている)ドクターが当直をしてくれていて、患者さんの容態が安定的な人が多いときなどはビールや日本酒を呑むこともありますが、そうでない時はためらう、もしくは飲みません。

市中病院の当直の先生は民間の病院ではもちろんその病院の先生自身が当直をしていることが多いのですが、多くの場合においてその隙間を埋める形で他の病院や大学病院、もしくは大学の基礎の先生などがやってこっれて寝当直という形態で仕事をされていることがほとんどなのです。

ですから、家族関係が複雑だったりすると、その患者さんの日常の疾患の背景・家族背景を知らない先生がその患者さんに万一のことが起きたりした時に、家族さんとトラブルを起こさないとも限りません。要するに私としては先生を巻き込ませるわけにはいきませんので、ナース・ステーションにはそういう時用の対応一覧表があって、万一の場合どのレベルになったらどのドクターに連絡して指示を仰ぐのかという表を準備しています。

こういうセットアップだと正直言って主治医は疲れるし日常生活もかなり気をつけないといけないことが増えるのですが、それも一つのやり方として受容しています。
ただし、そうやってはいても予想を超えた事態というのは何時でも起き得ますので”緊急事態”というのはいつでも想定を超えた事態として発生しています。

後になってみれば「うーん、そう来るか」という様な事故も起きることがあるのですが、それは経験値と思考の積み重ねで改善するしかありません。今日も勉強、明日も勉強。
私の様な凡庸な医者は一を聞いて十を知る訳もなく、日々小さなことの積み重ねで勉強を続けることでしか改善していきません。(^^)


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