2019年9月26日木曜日

ツムラの漢方勉強会

今日はミッドランド・スクエアの中にあるホールの五階で催された勉強会に行ってまいりました。

正式なタイトルは書きませんが、漢方を用いた認知症に付随する種々の問題行動に対する処方や、高齢者の睡眠の質を改善するための漢方処方の数々を種々の症状と理論的背景とを絡めながら詳細にかつ明快に説明してくださるシリーズでした。

基本的な有名な漢方というのは症状などに合わせて結構な頻度で使っているのですが、今回のシリーズは早速明日からでも使えるレベルの大変有意義な講演で、国立長寿研の教授と筑波大学の大学院から来られたお二人の先生方の講演はLIVE配信もされましたが、普段はこの手の事でメモなど取らない私が一生懸命に手帳に書き込みをするレベルの有意義なものでした。

こういった企業が主催する講演会というのは通常「・・・・・」という感想を持って終了するものが結構な比率なのですが、今回のはまことにもって有意義なものでした。
よく使っていた薬はもちろん、それが効かないときの考え方とセカンドチョイス、サードチョイス等のalternativesの使い方・考え方が研究者の実際の生の言葉で聞けたのは普通私の周りでは起きない話で、配られたタクシーチケットで誘き寄せられたとは言え、時間を使った甲斐は十分にありましたね。

講演の後は、隣の部屋でお決まりのちょっとした親睦会がありましたが、そこに置いてあった実際の生薬の原料には見たり触ったり嗅いだり出来たのが物珍しく、30分ほどそんな事を一人でやっていたら準備されていた立食用の寿司その他は気付いた時にはあらかた消えておりましたとな。w

しかし、漢方薬は効く時は効きますからね〜。
医師の中には漢方なんて!という方も居られますが、長年の経験則の裏側はかなりのレベルで科学的に解明されていることがたくさんあり、良く調べると漢方薬の”効果発現”の理由も多くの薬で成分単位で理解されているのです。

西洋薬とはまた違った実際の効果を臨床の現場で見るにつけ、食わず嫌いはいかなる場合もサイエンティストの取るべき立場ではないと思うのでした。


0 件のコメント: