2019年4月11日木曜日

中国人技能研修生達の来院

びっくりしました。

私の勤めている病院でこの4月から中国の農戸(農業戸籍)を持った女の子たちが10人ほど研修生としてやってくるとは聞いていたのですが、実際にその若い子たちがやって来てみると、その若さに驚きました。

何というかみな若い!(昭和風に言うところのピチピチ)
化粧はしているのですが、何というかいい意味でまだまだ洗練とは程遠い感じなんですね。来ているとこを聞いたら吉林省とか黒竜江省とか甘粛省とか、何というか中国でもまだ田舎のほうじゃないんですか?というような感じのところから来ているとか。

ところが、この女の子達は中国では看護学校は既に出ていて日本にやってきて看護学校にもう一度入り直して日本で看護師さんになる夢を持っているとの事。とりあえずは一年間のしごとをしながらの学校通いだそうです。

上海などでは看護師さん達の給料は日本の同じ給料よりかは良いそうなんですが、そんなのは都市戸籍を持っている人達のはなし。

結局この人達のように農村戸籍の持ち主にとってはそのような給料は夢のまた夢。今でも日本に来て看護資格をとって生活するほうがよっぽど良い仕送りが出来るのだそうです。

外国で頑張るという生活に邁進した上に仕送りまでしようという中国の田舎の若い子たちの健気さに「昭和の中頃までの日本人」を見てしまうのは、院内で私だけではないようです。

今日は私の病棟に居る中国残留日本人孤児をお母さんに持つ日本人の看護師さんが通訳となって(彼女らにとって見れば大先輩ですよね!)彼女たちをアシストしていたようで、その部屋からは沢山の笑い声が漏れてきていました。

彼女達の努力が異国で実りますように。

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