中間選挙の後にくる次期大統領選でどうやら「あの伝説のバカ」が再び登場するようですね。
前回2018年のトランプの得票の88%は白人票だということでしたが、当時のアメリカにおける白人は60%ですから、白人の支持がより多くMr.Tをサポートしたのでしょう。しかし、事は単純ではなくて、アメリカの場合は日本とは違ってその年齢になれば自動的に選挙権が付与される訳ではなく、選挙人名簿への登録をしなければならない所が「物凄い違い」でして、単純な支持者数の比率で結果が見えてこない所が大きな落とし穴です。(North Dakotaのみこの登録が不要ということだそうです。)
貧しさに支配され、日々糊口を凌ぐのに精一杯で選挙人登録に行けない人や提示すべきID自体を持っていない人なんて言うのは普通にいるようです。しかも、住むエリアによってその提示すべきIDの提示方法が異なるということですから複雑です。大統領選という国家の一大事の手法が連邦のレベルで統一されていないというのは、如何にもアメリカらしいなと思う次第です。
前回はこの選挙人への登録が若者と黒人の間で激増した事がバイデン勝利の大きな要因になりましたが、前回のカオスに満ちた議事堂襲撃の一件の後でさえ、そしてフロリダの別荘で見つかった国会の機密文書の窃盗・隠匿事件の後でさえこのバカはバカであるが故に何も気にすること無く大統領選に出馬しようとしているようです。
Mr.Tの支持者というのは基本的に白人で、自分が経済的に圧迫されていると感じる人達であって、そのコア層であるほど学歴が高卒以下となるなどと言われていましたが、よく調べると実際には大卒であろうとも白人有権者は比較的幅広く共和党員としてこのバカを支持していますので、表面的には表立ってこの「見るからにハズレ」の男を自分達の権利の養護者として密かにサポートしていたわけです。
ヒスパニックの増加に対する警戒感が強い層ほどMr.T支持というのも結局はやがて確実にやってくることが判明しているアメリカにおける白人層のマイノリティー化への抵抗の一環なのだろうなと私自身は思っています。
しかし、このおっさんが万一?と言うかかなりの確率で再び大統領に戻るようなことがあったらアメリカの長女はアメリカに「再度」絶望するのではないかと、親としては少々心配。まずは予備選で他の候補に負け、更には本戦で民主党に負ければと思うのですが、そもそもその候補というのが民主党も共和党も「一体誰になる?」問うところからして未知です。
金が無いとアメリカ合衆国大統領になれないのは今や誰もが知るところ、一体2年後はどうなっているのでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿