2022年10月3日月曜日

ロシアから肉団子の贈り物

東部がボコボコになって慌てて併合の儀式をやったプーチンの脳血管をぶち切るような進撃を続けるウクライナ軍。

暫くはこのまま東部が虫喰い状にウクライナに「蚕食」されていくのかなと思っていたのですが、それだけでは済まず。南側のクリミア半島に迫る側もズイズイとウクライナに喰べられているのが毎日発表される地図で発表されています。

発表された日時や機関によって少しずつ微妙なマップ上の差はあるものの、概ね間違いないのはロシア側が一週間単位でロシア領の方に戻っていっていること。時には数十キロ一気に進撃に成功したというような発表もありますから、ウクライナを応援している私にしてみれば目が離せません。

そこで登場するのがロシアの「自称:部分的徴集」なのですが、集める方も集められる方もまさにシッチャカメッチャカ。手順の破綻も地域の偏りも今のロシアの切迫した徴兵状況をかなり正確に顕しているようで、少数民族の住むエリアから大量に全く従軍経験の無い人間も含めて掻き集められ、国内ではその状況に怒りの反撃。徴兵施設にモロトフ・カクテルが投げ込まれたり、散弾銃持った男がやってきてぶっ放す等の動きが報じられています。

更には既に30万人とも云われる大量のロシア人達が家を捨て、着の身着のままで国境を超えて国外脱出というお話。しかも、あまりに多すぎてロシアの官憲もそこで人を止めることが出来ないという記事がありました。おそらく、そこで焦っている人々を止めて徴集しだしたりしたら、怒った群衆にボコられるのが目に見えているからでしょうね。w

カディロフが戦術核の使用を中央に進言して「いつもはブラフをかますオッサンに」窘められるなどの動きはありますが、暫くは不味い作戦と兵站の交互の積み重ねでジリ貧が続くのでしょう。

しかし、そもそも私が今日何よりも驚いたのは「9月27日に徴集された人間がもう今日は前線に立っている」というニュース。日本軍の学徒動員でもそこまで酷くはなかったと思いますゾ。囚人集めたり、学生集めたり、抗議行動で逮捕された人間をそのまま徴集したり、外人募ったり。泥舟に乗りたい狸など馬鹿じゃない限り居りません。

そうやって集められ訓練もされずに前線に送り込まれた人間が出来る事と言えば主に3つ。
1.前線に着いた時、タイミングを見計らって白旗を挙げて降伏すること。
2.何も状況のわからぬまま右往左往して前線で震え、古参兵に怒鳴られ続けること。
3.殺されてただの肉団子になること。

但し、3の場合には条件があってロシアに死体が送還され身元が確認できない限り家族の恩給や死亡時の報奨は貰えないとのこと。

道理でロシア軍は死んだ同僚達を回収しない訳です。

ロシア軍の捕虜の激増に備えてウクライナ側はオデッサに大型捕虜収容所を準備中という話も伝わってきます。恐らく本当でしょう。ロシアの徴集新兵さん達なんとも気の毒です。南無阿弥陀仏。

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