2022年10月21日金曜日

あと5ヶ月で多くの科学者が失業か?

しばらく前からニュースで、断続的ではあるものの大きく報じられている「別の世界」の雇い止め問題。

凡そ3,000人の日本の研究者集団が来年の3月を以て失職しそうです。

自称「選良」を名乗る日本最大のクソ集団である政治家と結託して今日の問題を招いたお役所の皆さんの責任は重大だと思います。科学を専攻した人間達自身が再雇用を保証されるほどの成果を挙げなかったことこそが問題だったなどという事を仰る「評論家」を名乗る外野の皆様の御意見も散見されますが、それは研究の日常を識らない方々。

研究のピークの高さは一般的に裾野の広さに比例するもの。皆が国際学会で受賞するような人間ばかりではなく、研究室で日々論文のネタを仕上げながらベンチ周りを整理整頓し、培養液を調整し、インキュベータのクリーニングに気を回してくれるような縁の下の力持ちも「大量に」必要なのです。

独立行政法人化というそもそも基礎研究にそぐわないシステムの導入を許した過去の国立大学の「今はとっくに引退している」教授陣の失敗から始まり、10年前に予見された来年の大量雇い止めの到来。

こんな風に研究者を遇するようでは、そもそも基礎研究の世界の入り口である大学院博士課程そのものに若手が集まる筈がありません。どんなに優秀な科学者であっても戦の前には飯を食べる人間。

国家が才能を大切にしない国の世界に進出しようとする人間の選択肢は2つ。1つ目は国外に出て、彼等彼女等の才能を高く買って、より優れた研究環境をオファーしてくれるところ(企業も含む)に行くこと。そして2つ目はそもそも最初からこの世界に進出せずにその優秀な頭脳を別の世界に使う事でしょう。目先の利く、いわゆるスマートな秀才達は確率論的にリスクの高い世界は忌避するでしょうから、研究の世界のような一寸先は何があるか判らないような世界にどれだけ夢を見いだせるでしょうか。科学を避けて逸れて行く世界の先にはビジネスも含まれることでしょうから、日本国内における科学研究エリアに進出する人間は益々減ることでしょう。

科学の世界での研究成果は忍耐力も含めた能力と運の積だと私は考えています。優秀な人でも、研究者人生において研究タイトルとすべき飛びつく石を間違えると、それほど大きな出力を得ること無くその人生を終えてしまいますし、指導者を間違えて選ぶことも何時でもあること。それらの選択を行う能力も研究者の能力と言われればそれ迄ですが、最初からそんなものを選ぶ事が出来ない事だって人間普通にあるのです。

年々歳々スピリットのみならず人間までも失っていく日本の科学の世界。資金潤沢なお隣の赤い国の科学者達が産み出す特許(日本からも今までに無断で大量に特許を剽窃していると推定されていますが!)にカネを払い続ける時代もきっと直ぐそこに来ることでしょう。(その為には特許を使うだけの力がある国内企業が生き残っている事がまず大前提ですが!)


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