2022年5月12日木曜日

上島さんの死に衝撃

上島竜兵さんの自死を当日の朝一番の報道で知りました。

自分も嫁さんも只々驚き「えー」と絶句。実はつい最近再放送された出川の「充電させて貰えませんか」のダチョウ倶楽部の三人の一人として、出川と一緒に風呂に入っているシーン等を録画で視ていたのがほんの数日前だったので本当に絶句としか言いようがありません。

リアクション芸人としては上島、出川と言えば日本ではほぼトップの有名人達ですが、後輩思いで何時でも後輩達を飲みに連れて回って竜兵会の仲間として飯と酒を食べさせていたといいます。

私は思うんですけど、恐らく上島さんを自分の弟のように可愛がっていたという志村けんさんの突然の死が彼に与えた影響というのは計り知れないのではないかと。夜の飲み会を通じて常に接触が続いていたというけんさんと竜兵さんの間には恐らくややもすると沈んでいくようなこともあった竜兵さんの魂の疲れを癒やす言葉の力と存在の安心感があったのではないでしょうか。

優しく竜兵さんを包んでくれたけんさんの突然の死は親のような偉大な兄貴のような存在の喪失から回復することが出来なかったのではないでしょうか。

うつ状態にある人達をそういう状態から引き戻すのは「心の元気な普通の人」にはとても理解できないような厳しさがあります。病院でもうつ状態と言われるような人達と話すことが始終ありますが、本当に周期的に襲ってくる波のようにしつこいもので、他人には想像もできないような重い絶望的な重圧らしいのです。

患者さんの話を聞いていても、我々に時々有り得る「ガックリするようなレベルの失敗の後」程度の容易なものではなく、本当に振り払っても振り払っても光の後側から襲ってくるようなまとわりつく黒い影のようなものらしいのです。

ある人はひたすら眠り続けてそれをやり過ごそうとし、また別の人は抗うつ剤を飲んだりして必死に食事をしたりと本当にいろいろな闘い方をして過ごしているようですが、私にはそのような経験がないので、その辛さは恐ろしいほどであろうとは想うものの、それを経験したくもありません。そして理解できません。

先日のファイト一発の渡辺裕之さんと言い上島竜兵さんと言い、まだまだこれから普通に四半世紀は生きるであろう方々が自らその生命を絶つ事に底知れない悲しみを覚えます。辛くなったら評判の良い先生のところへ通院されたりすることを強く強く勧めるばかりです。

一人の自死が巻き起こす悲しみの波紋の波の拡がりは周りの人々全てを長く深い暗闇の中に引きずり込んでしまいます。


0 件のコメント: