2022年5月14日土曜日

給付金返還拒否のお兄さん「も」なんとなく気の毒

山口県の阿武隈町の件で世間はいろいろと盛り上がっているようです。

簡単に言えば役所の新人の給付金振込の担当者が463軒分の各々10万円をそれぞれ別々に振り込むべきところを、誤って一人の20代の兄ちゃんに一括して振り込んでしまったということ。それを「返してくれ」と言ったところ、返せないと言いながらその前後に金をちょっとずつ引き出して「返せない。罪は償う」と言った後に暫くしすったもんだした挙げ句にその身を隠してしまったという話。

恐らくも何も、今はかなりの確率で日本の何処かにじっと身を潜めているのでしょう。海外に高跳びしても日本に帰ってくる=「公金使い込み」で逮捕でしょうからね。なんか法律上は自分の口座に振り込まれた金は自分で何をしようが構わないとかいうような話なんですが、実際法的にはどうなんでしょうか。この手の振込み間違いの話は今回が初めてではないですし、今後もやらかす担当者必ず出てくるでしょうから、解決への方法論が一直線でないということは本当のところ法律のほうの不備と言う状況だと個人的には思います。

それにしても、この訴えられた若者、年齢が60代くらいなら未だなんとか解るんですが、まだ恐らくこれから60年ほど残っていると思われる長い人生を考えると「たかが」と言うとなんですけど、均等割として年に換算すると100万円にもならないような端金で、仕事を捨て、年金を捨て、実名を晒された上に犯罪者の烙印を押され、時間が経てば経つほど利子がついて積み上がっていく使い込んだ分と訴訟の費用とで二進も三進もいかなくなってくるのが周りの人間からは見えているんですけど、本人だけは目の前の金に目が眩んでしまっているという状態。

一番心配なのは盗っちゃった金を比較的短期間に使い込んだ果てに、お縄になったお兄さんを待っている訴訟と収監と罰金支払い若しくは自己破産の世界。報道を読んだところでは被疑者のお母さんは返しなさいと切々と説諭したそうですが、聞く耳は持たなかったようで。

今後お母さんというか、御実家の方に費用返還のベクトルが向かってもし持ち家なんかがあったらそんな家や土地を売り払わざるを得ないような自体が発生したりしないとも限りませんが、一体こういうインシデントってどうなるのか?訴訟自体は今後の判例をかためる上での大切な試金石になりそうです。

母ちゃんには電話とかこっそり入れてるんでしょうかね?しかし、間違っても金を使い込んだあとでも自死とかは選んではいけません。振込間違いをやらかした役所の新人も眠れない夜を過ごしていることとは思いますが、若い者同士で起こしたこの一件。何らかの形でお互いが時間をかけて解決することで解決してもらえればいいと思います。

本来、振込間違いさえ起きなければこの人自身にもこの一件を起こすチャンスさえなかったこと。言い換えれば「発生させられたインシデント」と言うようにも考えられます。眠れない人ばかりが増えることのないように何とか収まらんもんでしょうか。

しかし兄さん返さなあかんよ!?(後日談として、オンライン・カジノに全額注ぎ込んだという話なんですが、実際は仮想通貨などへの交換の可能性のほうが怪しいと思うんですけどね。徹底的に調査すべきでしょう。


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