2022年5月16日月曜日

ロシアの確定的衰退

私にとってのロシアは西側とは相容れない価値観を持った、しかし変わったものが勢揃いの面白い国というものでした。

高級な基礎科学が発達し、サイエンスの分野では継続的に重要な成果(特に物理や数学)を国という確固たるイメージです。「金はないけど代わりに知性はある」という印象ですね。

ところが、政治が絡んだロシアという国は昔から本当にもうド最低を超えたクズの領域。昔から権謀術数が渦巻く蛇と蜥蜴とゴキブリの集合体。「ロシア人は」と言う括りは「日本人は」と言う括りと同じですべてが正しいとはとても言えませんが、政治が絡むとただのド最低であることは鉄板。今も昔も世界中に害悪を振り撒き続けています。本当に共産主義の残像は世界各国で数限りない悲劇を産み出し続けてきました。

残念ながら我が日本も「隣人は選べない」という昔からの言葉通りウクライナと同様国境をせしています。ロシアという現代の国家群において世界最大の面積を誇る国に接する国はなんと16。そのうち陸続きが14、海超えが日本とアメリカで合計16。しかも北方領土はドサクサに紛れて日ソ不可侵条約を一方的に破ったソ連に侵略され、未だに盗まれたままですからウクライナ侵略は時間を超えて再現されたソビエトによる犯罪なのです。

しかし、そのロシアも政治という意味では国はデカくても感覚は夜郎自大。特にその国家の経済規模に比して突出してでかい軍事出費は核兵器を除けば当に蟷螂の斧であることが世界にバレてしまいました。所詮、21世紀の西側の敵ではないのです。

現代の戦争は火薬の量だけでは決まらないことが今回、本当にはっきりと形に出てしまいました。優秀な兵器を作るには先進的な半導体製品が必要で、それが無いと製作は愚か修理さえも出来ないということ。結局、今回の侵略でこれからは「更に厳しく」輸出入への網が掛けられるはずですから、ロシアが大量の現代的兵器を手にすることはほぼ不可能になった訳です。本当に愚かな選択をしたものです。

今までは幻想の彼方で「ロシア軍は強く侮れない」と言われていたのに、蓋を開けてみれば「これ程までに!」と言うほど激弱。士気は低く、練度も低く、補給も弱く、作戦本部まで弱い。もちろん最高司令であるはずの糞プーチンに至ってはタダのKGBあがり。先その進め方など知りもしないただの元情報将校。ロシアの悲劇は国家のヘッドに充てがうべき器のサイズを間違えたこと。しかし覆水盆に返らず。これからは強がりを言う余裕もないほどにロシアは世界の中でのポジションを失っていくことでしょう。

優秀な人材は次から次へと西側へ出ていき、タダでさえ減り続けているロシアの人口を占めるのは、未来のないより多くの「残った」人材で構成されるのではないでしょうか。まさにこれは91年のソ連邦崩壊後と同じ構図。国家の未来を構成する優秀でアクティブな若者達に見捨てられるようでは国も成り立ちません。ただの資源大国としてそれが枯渇するまでのロシアなんでしょうね。国際機関でも追放された後はどうなるんでしょうか?

終わりの始まりのエンジンを始動させたプーチンの罪は数世紀にわたってロシアで語り続けられることでしょう。丁度、太平洋戦争での東條を始め、雁首揃えた陸軍三馬鹿のように

汚名は100年では消えますまい。今回の一件からどれほどもう一つの赤い国「中国」が教訓を引き出せるのか。プーさん以下、戦争を知らない高級官僚の皆様が愚かな想像はしないで欲しいものです。


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