2021年2月20日土曜日

タダより高いものはなし

ナルホドね!と思うことしきりでした。

今日は久し振りに髪を切りにいつもの床屋さんに行ったのですが、またいつもの理容師さんにいつもの如く同じ髪型にしてもらいました。これに関しては十年一日と言う感じで何かを変えようという意義を見出せませんのでそのままです。

さて、今日髪を切ってもらいながらおずおずと私の髪を切ってくれる理容師さんに質問したことがありました。「あの~、理容師さん達って自分の髪はどこで誰に切ってもらってるんですか?」と。

私の頭にバリカンをあてながら話し始めた理容師さんの話は冒頭の如き反応を私にもたらしました。簡単に言うと人によっては(特になりたての人などの中には)勉強のために自分の働いていないところで自分の髪を切って貰う人や、自分のところでいろいろと同僚に注文をつけながらあれこれと試す人(多くの場合は材料費だけとか格安とか、お金は全く取らなかったりとかなんだそうですが)も居ると言います。更には自分で自分の髪を切るような器用な御仁も居られるとのこと。

笑ってしまったのは夫婦で経営している美容室などでお互いにお互いの髪を切り合う場合だそうで、結構な頻度で夫婦喧嘩になってしまうんだそうです。お客さんとの間だったら我慢をしたりいろいろと忖度するところをお互いが遠慮なくリクエストを出し合うし、面倒臭いと思ったところをショートカットしたりするもんで、お互いにちょっとした事が感情爆発の原因になったりするんだそうです。特に切りすぎた時!

髪を切るプロの人達にとって髪型は微妙な色や長さなどの仕上げの差を含め素人以上に厳しく判別する対象でしょうから、そういった手抜きは直ぐに見えるわけです。結局そういった感情の行き違いを繰り返すうちにお互いの髪は切らないと言う感じで、中にいる同僚の従業員(いわゆるお弟子さん?)にお願いをしたりする夫婦も居るんだそうです。ただ、そういった喧嘩を間近で見ているため「いや~、ちょっと私には出来ません。」と言って敢えて断わるんだそうです。w

そういう意味ではお金を払ってその代価として自分のリクエスト通りに仕上げを要求できるというのは精神衛生上良いことなのかもしれませんね。(私自身は仕上げも含めて何もリクエストは出しませんが・・・。)

タダより高いものは無いというのはどの業界でも同じなのかもしれません。


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