ここ一、二週の間どうも見ないな~と思っている若い職場の人間がいました。
いつもトレーニングが終わって当直司令室をちょこっと覗いてから、若い諸君と言葉をかわして帰るのがいつもの私的な習いなのですが、そろそろ今日くらいには当直であるはずのある人物の顔が再び見えませんでしたので、今晩の当直者に「XX君は当直してないの?」と尋ねたところ、「あ・・・ご存じなかったですか。」という一言が返ってきました。
一瞬で「なんかあったん!?」と聞き返すと「もう一週間以上経つんですけど、実は彼はお母さんと同居してるんです。その日の朝どうも起きてこないなと思ってお母さんが見に行ったら呂律も回っていないし腕の動きも変だということで救急車を呼んでA病院で治療を受けたらしいんです。」とのこと。
私には本当に寝耳に水という状況で、いつも笑顔の彼の顔が直ちに思い浮かびます。幸いなことに「XX君自身から数日前に電話がかかってきて極めて普通に話しているのを直接私自身が確かめました。」と、当直者の彼が説明してくれました。何という不幸中の幸い。出血のレベルや発見の時間、年齢その他諸々の条件がそのような素早い「復帰」を可能にしたのでしょうが、聞くところによると最近血圧のコントロールが不良だったとのこと。
しかし!そのような若年性の高血圧に至った理由は実は明々白々。彼は一切の過食を厭わない大のスーパー・グルメでして、如何に遠いところであろうとも美味いと記載された東海近辺の麺の店は「全て」制覇する胃袋の持ち主でして、いくら私が注意しても「行くところまで行きます!」と常に言葉を返してくる人物でした。
いくら若くても、あのBMIでは体が持たんと憂慮していたのですが、良くない形で予感が当たってしまいました。
今度職場に復帰してきたら外来で「厳格に」血圧のコントロールを導入しようと思っております。人柄もよく仕事のできる男。彼には長く健康で居てもらいたいと心より思います。
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