喫煙者、年々歳々減っています。下のグラフにあるような感じ。
毎年報告したいくらいですけど、全年齢でほぼ着実に淡々と減り続けています。前にここで書いたときよりもやっぱり減ってきてます。なんか前のブログで書いた時から2年経っているのに厚労省から出ている上のグラフデータはそのまま。というわけで、1年毎の15歳以上の一本ずつという様に切り口を変えると1975年までの淡々とした上昇率が最初はゆっくり、そして今では傾斜角度を強めてピーク時より3割程度低下して、1965年頃と同じレベルにまで下がってきました。
このトレンドが継続するようであれば、2040年頃には1960年頃のレベルである一人あたり年間2000本くらいまで低下してくれるのではないかとは思うのですが、実際に日本の総人口が減っていく中で、どういう感じで増減するのか予断は許しません。
結局の所減少トレンドは確実なんですが、問題はどこまで減ってくれるかというのは現在の喫煙者が死滅するまで続くのかなって思います。
いつも思うんですけど、JTがタバコを売って得る税収と国家が保険を使って最終的に関与しなければならない種々の呼吸器疾患、膀胱癌、高血圧、脳血管疾患等の事を考えると全く割に合わない害悪の頒布です。
煙草による国と地方の税収は直近で2兆円にも届かない額。一方で国民医療費は直近の統計で45兆円弱。何をか言わんやです。外来に来る喫煙者で時々私に「俺は税金沢山払っとる」なんてことを嘯く輩がおりますが、こういったデータを話すことでそれが愚かな詭弁であることを本人がゲンナリするほど説明します。患者さんにとってはまさに煙たい奴ですね。w
病院でいろいろなタバコ関連疾患を患う人達を診ているのにタバコを吸い続けるロートル看護師とか本当に病院から消えてくれんかなと毎日考えるのでした。医療従事者が従業員として雇用される時に喫煙者であることが大前提であることが「当たり前」になる日が来る日を本当に心待ちにしています。少なくとも喫煙者には保険料が激高になる、もしくは加入できないようにすれば更に禁煙への痛烈なパンチになるはずです。
更にその暁には日本国自身がタバコというものを売らなくなる日が来てくれるんではないかと淡い希望を抱いております。まあ、俺が生きているうちには来ないでしょうが・・・。
しかしそうなった暁にはタバコの取り扱いって麻薬みたいなもんになるんでしょうかね?
0 件のコメント:
コメントを投稿