2021年2月24日水曜日

職場にいる働かない人

日本の臨床の現場に戻ってきて「基礎研究と関係ない仕事」が始まりました。

既に7年も経った訳ですが、職場では働く人と働かない人がいる事が実に明確です。アメリカに居た頃も確かに働かない人はいましたが、基本的にそれは職位の低い人達が中心で、教授陣を含めその多くは「結果を得る」という目標のために必死で働いていました。

運があろうとなかろうと、頑張ろうと、知性が高かろうと低かろうと結果が出ない事には最終的には生き残れないのが研究者の世界でした。やって当たり前、出来なければそれまででしたから、素晴らしいと思う結果でも残念ながら先を越されたとかも始終ありましたし、世界でもこんなことをやってる人間がいるんだろうか?と思うようなことも間違いなく私のような凡人が考えつく範囲のことはみんな誰かがやっています。そういう何時どっちの方向からやられるか判らない緊張感の中で過ごした緊張と喜びの日々も随分と遠くの日々の中に霞んでしまいました。

しかし、今は大量の患者さん達と連続して向き合う日々ですから、違った種類の緊張に向き合わなければならないわけです。しかし、どういった職場でも同じなのでしょうがこの病院にも明らかに「働かない」人間がいます。それは看護師のみならず医師の中にも同様に存在しており、余り年齢や性別は関係ないと思えます。

こういう人達に対してどう振る舞えばいいかということですが、まあそれは人それぞれでしょうけども私の場合は基本的に「無視」ですね。関わっても何かを得ることもないですし、こういう人達とリズムを合わせることこそが最も自分の生産性を落としますので、関わらないと言うのが最善の選択だと思っています。

現場の他の人達は「誰が働いている・誰が働いていない」というのはよく理解していますので、少なくとも体と頭が働く間は「働きアリ」として患者さん達から頼られる存在でありたいと思っています。

幸いなことに私の働いているディビジョンでは同僚の先生方は皆効率的かつ良く働いてくださいますので逆に自分が足を引っ張ったりしないようにする事を気をつけています。ところが精神科の病棟では・・・と言う感じなんですけど、まあこれは精神科には結構「変わった先生方」が多いので、いろいろと効率や勤勉などとは縁の無い殿上人が居られるのかもしれません。

日本全国、どういった職場であろうとこういった人達はどこにでも居るのでしょうが基本的には20:80の法則みたいな感じで動いているんでしょうか。

それにしても、やっぱり私には精神科診療はムリです。w

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