2021年2月9日火曜日

トヨタのMIRAIには乗れない

トヨタから出てきている第2世代のMIRAI、第1世代に比べて格段にカッコよくなったと思います。

水素で走るなんて言うのは実にクリーンで、まさに次世代の車だよな~なんて思いますし。実際に電気だけで走る車だらけになったら「とてもとても今のインフラでは全車一斉充電は無理、無理」と思われる純粋な電気自動車よりかは随分とエコな車だと思います。

走れば走るほど大気を浄化する街の空気の清浄機とさえ思える素晴らしい機構を備えては居ますが、やはり問題はこの車の場合もインフラですね。

そもそも、水素ステーションなんてどこにあるの?というのが大疑問かつそれに尽きるわけです。下のマップはトヨタ側が提供している水素ステーションのマップの一部なんですが、補給できるステーションは本当に愛知県内であれば、まだ「ポツポツ」という感じで存在していますが、これがちょっと県外に出るとまさに圏外というレベルで大激減。
これでは恐ろしすぎて絶対に遠出などは出来ませんし、愛知県から出ることさえも恐ろしいレベルです。放電は出来るけれども充電はできないとの事ですので、これでは水素が周辺から調達できないエリアから外には出ることも出来ないわけです。

もう一つ付け足すならば、上のマップはトヨタのHP上では夜間は水素ステーションが閉鎖されることから、日本のどこであろうとある時間以降は水素の補充さえ出来ないのですから距離だけの問題ではなく時間帯による制限もかかるわけで、これでは趣味人と愛知県界隈に住むトヨタ関係者程度しか購入者は居ないんでないの?と勘ぐってしまいます。

確かに名古屋市内であれば「稀に」MIRAIの第1世代を見かけることはありますが、新型はまだ見たこともありませんし、幾ら150万円弱のトータルでの補助金が出ようとも選択肢としてはバンジージャンプで飛ぶよりも恐ろしい乗り物となってしまいます。w

水素を燃料として格安で詰め込む技術の大発展と今後の水素の低価格化が大きなネックにもなるでしょうから、これは実験車としてはコンセプトも商品も共にまさに「未来の為には」良いのかもしれませんが、市販車としてはトヨタがした初代プリウスのバッテリー永年無償交換レベルの何らかの提案をしない限りは誰も買わんぞ?と思ってしまうのです。

水素先進国として頑張ってほしいなと思う一方、電気自動車との戦いは「何らかのブレイクスルー」が何回か起きなければ難しかろうと暗い気持ちになってしまうのでした。

トヨタの人ってMIRAIをなんて言お客さんに説明しながら売ってるんでしょうか・・・?販売マニュアルをこっそり覗いてみたい気がします。


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