2021年2月12日金曜日

周りはレクサスばっかり。w

病院の医師用駐車場はレクサス、しかもRXばっかりです。

私自身の車歴の始まりはは医学部の学生だったころ歴代の自動車部の先輩の乗り継いできたぼろっぼろのギャランGTOやランサー・ターボ、あとはこれまたぼろっぼろのカリーナGT等という今もし逆に売りに出したら高く売れるかも?というようなクルマ達からです。

本学の自動車部に持っていっては車の整備をして再びクルマを走らせに夜の山道を走っていたのですが、兎にも角にもカネがないので、バイトをしてはガソリンを継ぎ足して走らせ、またガソリンが無くなってはバイトをしてガソリンを継ぎ足すような中でラリーに出場するための練習をしておりました。

その頃の「速い」車といえばスターレット・ターボやAE86なんかの時代でしたが、ナンパな野郎は親に買ってもらったプレリュードにのったり、Art forceと言われた新シルビアの時代。当時、金持ちの親から買ってもらったという友人のカローラFXを運転させて貰った事がありますが、何とシュンシュンエンジンの回る運転しやすい車だと感じたことがありました。

時代はあれから30年経ったわけですが、クルマは本当に色々と安全になりかつ高くなりました。我々の頃と物価の感覚はむしろ逆になっているような令和の時代なのに、クルマばかりは安全装置や色々なギミックの装備で感覚的には倍の値段という感じ。これでは若い諸君が車を買える訳など無いです。自分が今学生だとしても「新車を買おう!」と言う気はそもそも起こらないと思います。普通の学生には購入が無理なレベルまで日本の新車は高くなってしまったと思います。安全性向上の名目で色々と改善に金がかかるのは解りますけどね・・・。

話変わって今の私。アメリカなどに比べて確実に日本でボッているドイツ車には乗らないと決めていますが、日本ではレクサス(特に名古屋は多いんじゃないかと思うんですけど?)が誰もが選ぶ高級車という感じなんでしょうが、周りのレクサス乗りの医師達を見ても、車のことなんて特に好きでもなんでもないし良くわからないけど~と言う人が選んでるクルマのような気がします。本当に駐車場は絵に描いたようにレクサスRXばっか。これって一体何なんでしょうか?(私はレクサスには乗って(乗れ?)ません。)

小金持ちの中小企業のファミリーの人間が「経費で落とせる高額車」と言う印象を持ってるんですけどね。日常的に乗ってる人ごめんなさい。w

過日、バイト先の理事長の乗っているまさに経費で買ってる一番高いレクサスLSに載せてもらったんですけど、本当にギミック満載の車でエンジンもパワフル、しかし、しかしです。先生には言いませんでしたが、内装はいろいろと革を使って手が込んでいるし飾りもそれなりにゴテゴテ付いているんですが、高級感という意味では「・・・」と言う感じで、申し訳ないくらい何の感動もありませんでした。走っている感覚もこれで1000万超の車かい?と言う感じ。いろいろと落ち着かないっていうのが正直な感想。

そもそもLSという車のスタイルが好きではなくて、なんかBMWの一つ前の4シリーズを強引にデカくしたセダンらしからぬスタイル。スピンドルグリルが好きか嫌いかという事以前にこの車に1000万以上を使うかと問われれば即答で「否」です。間違いなく素材には高いものを使っている高車なんでしょうが、高車と言う感じは受けません。車のマークとか会社というシンボルに何らかの意味をもたせてる人々にとっては「とりあえず」これにしとけばまあ、良いかなと言う選択なんじゃないでしょうか。ウン十年前の「いつかはクラウン」的な。

実際、この理事長さんが運転しながら私には正直に語ってくれました「僕は車には何の興味もないんだよね。銀行に行くときとかに金回りが悪そうと思われるのが癪に障るからこういう感じで病院の人間に車を選ぶのを任せてると、経緯で落とせる国産の高い車を買ってくるんですわ。」との身も蓋もない話。

初代のセルシオのような「他国の高級車産業の世界」を震撼とさせた車を日本が作れていないのは残念です。


0 件のコメント: