各県の幾つかの基幹病院にあたる施設でワクチンの先行接種が開始されました。
アメリカ在住でアメリカでワクチンを打った日本人医師達による日本語での発信が数週間前から徐々に日本でもネット経由のニュースとして拡散していましたが、遂にこれで日本国内の医師達による客観的な日本語での発信が可能となりました。
日本で始まった少人数による初日の練習、というかイメージ・リーダーとも言うべき人達に対する接種の様子はネットやテレビで繰り返し繰り返し流されていましたが、実際その様子を見て個人的に印象的だったのは「筋注の徹底」でしたね。
英国製と思われる緑のシリンジ・ポンプに取り付けられた意外に太めの長い針で、ドクターと思しき方々が取材のカメラを意識しながら次々に被接種者の方々の利き腕でない腕の上腕三角筋に垂直にしかもその根本まで指していたことです。刺した後、ポンプを一旦引いて血管内に刺し込んでいるかどうか確認しているドクターと、そんなのにお構い無しでドコッと一発刺ししているドクターとがおられるようでしたが、まあ、人によるようですね。
日本の医師は昭和の中頃に多く発生した大腿四頭筋萎縮症などのワクチン接種による集団訴訟に対応することを行政の対応として完全に間違ったことがトラウマになっていて、皮下注に拘ってきました。世界的には禁中が殆どでしたが、今回のファイザー等の標準的な指示が筋注となったことで、今後日本のスタンダードに影響を及ぼす可能性がありますね。
彼等は副反応の記録を日誌形式で付け続けることを義務付けられているようですが、その貴重な記録は日本人標準の副反応の客観的な貴重な記録となっていくことでしょう。口さがない連中はモルモットなどと言っておりますが、そんな意見を持つ人があっても科学は時間とともに進歩していくのです。
成功しようと失敗しようと、想定される理論に沿って確率と戦いながら勝ちの方に賭け続けることしか出来ません。それが我々人類の出来るベストの方法論ではないかと考えます。
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