2021年1月5日火曜日

名古屋も止まらない

インフルエンザが劇的にゼロ行進を続けている今の名古屋ですが、コロナは別格。

折角のインフルエンザの減少分をガッチリと補ってしまっているだけでなく、病院の機能を止めようとしています。東武医療センターではまたしてもミニ・クラスターが発生してしまいましたし、その度に病院の患者の一部受け容れ停止措置を取りますので、(今回は循環器の)患者さん達も間接どころか直接の被害者です。

実際訪問診療のバイト先で話を伺うと、訪れるべき各種施設でも感染者が出る度に電話診療に切り替える状況だということで、その度に検査とLockdownの繰り返し。しかも、疑い例を含めた濃厚接触者に対する保健所の指示が基本的に「隔離と言う名の自宅待機」の乱発にならざるを得ない状況だとのことで、これでは施設も回らなければ患者さん達を誰が看るんだ?と言う状況になってしまっており、理事長もかなり頭にきているようでした。

愛知県全体ではどうなっているかと言うと、以下の如くなっておりまして、実質的な第3波の波のデカさが解ろうというもの。何よりも不味いのは入院患者数の直線的増加で、これが病院の他の重要な機能を麻痺させています。そもそも、通常の病院はコロナのような感染症以外の疾患がその多くのベッドを埋めているところですので、まさに余計な負担の激増そのものと言ってよいのです。
更なる問題は下のように「重症者」も増えているということ。愛知県では県内でトータルで1000床前後を準備していますが、このままではやっぱり逼迫を超えて「命の価値の選択」という本来はしなくて良いトリアージュが開始されるのも間もなくか?という気がします。
GoTo何とかで頑張っていた政府の皆さんも、医療関係者を疲弊させている今の「結果」をどう思われているんでしょうかね?

GoToあ関係ないといろいろ言う方々もおりますが、ああいう「施策」が国民の気持ちの箍を緩めた結果としての今が有るということには全く思いを致さないのでしょうね。以前ここにも書いた「嫌なほうの予想」が当たるのは本当にやるせないです。
まあ、我々はコロナだろうが何だろうが行けと言われれば治療には向かう覚悟はできておりますが、愚策の結果としてその割を食うのが我々だとしたら気持ち的には少々「暗い」ものがありますな。

愚かな軍属が始めた大東亜戦争で死んでいった無関係な招集兵はこんな気持なのかなって言う気もします。w


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