帰国したロシアの反体制派代表ナワリヌイ氏の帰国時逮捕に対するロシア各地での抗議集会への鎮圧凄いもんです。
そもそもノビチョクのような恐ろしい有機リン酸系の薬を何らかの方法でぶっかけられて飛行機の中で死にかけた後、ドイツのERで救われたという有り難くない「曰く付き」のヒストリーを持っていますが、それでも敢えてそんな事を仕掛けてくる自分の祖国に帰国する勇気はほぼ間違いなく「死を覚悟して」のものと思います。なんという恐ろしいほどのサイズの鋼鉄のXンXマの持ち主でしょう。
今でも逮捕勾留を受けているわけですが、彼の高速に反対する全国十数万の人間が集まって抗議をしたということですが、その中で合計3000人以上が逮捕されたとか。そもそも、このナワリヌイ氏がプーチンへの世界最大の賄賂と言われる、日本円にして1400億円!という大別荘というか大豪邸を暴露したことでプーチンの怒りを買ったわけですが、なんと言われようと己に反抗してくる人間は叩き潰すという皇帝の意思は固く揺るがないようです。
こんな状態で自分が引退した後、己を恩赦状態にしたのがこの前のとんでもない法律制定だったわけですけど、こういう社会主義国家の元首の特徴は何時の時代も「際限ない権力への希求」がベースに存在するというもの。人民という名前の大義名分を使って己の利益とその利益増加に資する取り巻き連中のみがうまい汁を吸い続け、国家は通常やせ細り続けるという「毎度毎度の図柄」です。
最近はプーチンへの支持率も低下を続けていると言います。そうは言いながらも、「ではその下がった支持率ってどのくらい?」という質問への答えは驚くなかれ過去最低水準とは言え6割前後。2017年12月に37%だった統一ロシアの支持率も2020年11月には29%まで低下。今年9月の下院選では統一ロシアの苦戦と政権基盤の弱体化が予想されてもいますが、なんと言おうとメディアコントロールがインチキ国家のすべての基礎である社会主義国ですので、アホの皆さんはこんな指導者でも「力強い人」として支持する訳です。
支持はしていなくとも、逆らうと不味いから支持のフリをするなんて言う庶民もごく普通に居るはずで、一旦弱みを見せると国民全体からの支持が一挙にその化けの皮を剥いでくるのをこういった独裁者は皮膚感覚で解かっているのでしょう。
こんな国に生まれなくてよかったと心より思いますね~。人生のっけからハードモードです。w
0 件のコメント:
コメントを投稿