悪夢の四年間が何とか終わりました。
しかし、何故これほどまでにこのバカは熱狂的に支えられたのかということをきちんと理解しておかなければならないと考えていました。と思っていたら、今日メールで「トランプカルトに信者が集まる事は理解できますが、高学歴の議員、共和党議員が100%トランプを支持していたのが理解できません。 次の選挙で選挙資金がもらえなくかるからの理由でしょうか? それだけでなく他にどんな理由があるかお教えください。 ひどい4年間でしたがトランプはのうのうとフロリダで息していきそうで許せない気持ちです。」という私の疑問にも重なる質問を受けましたので、アメリカではどんなふうにこの手の疑問に対する解析がなされているのかというのをネットで探してみました。
いろいろと読んでみて感じたのはこの男の徹底的なまでのポピュリストとしての顔でした。まさにPOPULISMをこれほどまでに体現したデマゴーグは私の知っている限りヒトラーや毛沢東などの歴史的大量殺戮者たちです。無論アフリカ諸国や旧東欧諸国などでもこういった男達はいましたが、最終的なその国家の運命はほぼ確実に「崩壊」に至っています。
アメリカの場合は「危なかったけれども」、まだ選挙制度というものが機能していましたので、この男は舞台を去りました。
この男を支えた人間達の基本的demographyを探ってみると、白人、田舎者、反知性、キリスト教徒、低学歴、反金持ち、失業者などという言葉が出てきます。ヒルビリーという言葉がまさにピッタリとマッチするのですが、アメリカはたしかにこういた連中が極普通の人ですし、製造業から追い出されたいわゆる政治的なvoicelessと自分達を思う人達のようです。
しかし、実際には神などこれっぽっちも信じていない、己だけは大金持ちの、実は金持ち優遇の、人の話など全く聞く耳を持たない愚かな自分の能力を嘘で塗り固めることで過信するセクシストです。
そして最悪なのがその人気に乗っかったrepublicanの議員達。後世、確実に史上最低の三人の合衆国大統領という質問が設定されたら必ずやどの点が最悪かという切り口をいろいろ変えても、いつでも先陣争いをするであろうこの男に乗っかった連中は後世に黒歴史としてその名を残すことになるでしょう。
この男に乗っかっておけば、「とりあえずは」衆愚からおこぼれ票をいただけるのが確実な訳ですからそりゃ、ミニ・ポピュリスト達は自分の当選の為に乗っかるわけです。そこには理念・哲学などは1グラムも存在致しません。徹頭徹尾コバンザメ戦法です。
以下にトランプが選ばれた選挙、そしてその後の解析を行ったリンクを幾つか載せましたが、実はrepublicanのなかでも、トランプは当初選ばれるべくもなかった最も相応しくない男だったのです。それが・・・ご覧の通り。恐るべきは教育の欠如がもたらす結末。教育は大切だと改めて理解できる四年間のアメリカの痛みだったと思います。
2 件のコメント:
頭脳明晰な方のブログは力強く心が洗われます。
大きなコバンザメのTED CRUZ、CHRIS CHRISTIEをFOX以外のTVに出さないでいただきたいです。
名が浸透すればただ名前を知っているというだけで投票する人が多くいると思います。
これからもブログ楽しみに読ませていただきます。
もうFOXと右翼の皆さんもかなり仲が悪そうです。w
内ゲバで分裂しあって自滅してもらうのが理想ではありますが・・・。
確かに名前の浸透というのは大きな問題で、知っていると言うだけで投票したりする人が大勢いるのを政治家は敏感に嗅ぎ取ってますからね。たちが悪いですよね!
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