2020年12月11日金曜日

納税者を「わざと」育てない国

今年もふるさと納税の駆け込み選択の時期がやってきました。

毎年毎年この時期になるまでにさとふるや、ふるなび等のサイトから何通もメールがやってきて「こんなものあります」「あんなものあります」という感じで推薦してくる種々の品々が盛り沢山。だからと言って直ぐ選ぶこともなくほぼ毎年こうやって年末に駆け込みチョイスです。

あとは福祉施設への現金寄付とモノの寄付を行うというのが私の例年の動き。実際の所、最後の瞬間になって鬼のように動いているわけですが、日本に帰ってきてこの瞬間ほど納税者である自分というものを意識する瞬間はありません。

アメリカに居たときは同じように寄付する場合でも、どこの誰にどれほど寄付するのかきめ細かく自分で選ぶことも出来たし、自分の持ち物もdonationという形でガンガン持っていってその金額を記録して年末の調整として計算していたものです。

日本ではサラリーマンからは天引きという形で自分の税金がどれだけ引かれるのか大きく意識せずに毎月納税「させられ」ています。そもそもこの天引きという方法は先の戦争時に導入された戦時体制の名残りなんですが、戦争が終わって75年経ってもまだ国はその便利な徴税方法を改める気配はゼロ。要するに国民に税金を払わせることには「大変」熱心ですが、その使い道や払わせ方を意識させるようなことに関しては極力目を向けさせないようにしているわけです。

おまけにその税金を国、県、市、町、村の各レベルの馬鹿で恥知らずな議員達の箱物行政や取引材料の餌食として我々の税金が喰い物にされていく訳で、どう「使い込まれるか」を詳らかにされるのは大変困るわけです。

基本、NHKの受信料と同じで、どう使われるかも判らない金が「徴収」される訳で、これで納税者意識が醸成されるわけがありません。無理。例えばNHKの受信料であれば、役に立たない置物のような天下り会長その他に払われる多額の給料や退職金、ネットでもいくらでも得られるレベルの別に公平でも何でも無い報道に何故こんなにカネがかかるのか、そして過去のNHKの我々が払った受信料で作製された膨大な数の番組を見るのに何故我々は二重に多額の金を払ってしか視聴することが出来ないのか等、ピンポイントで火炙りにすることが出来るわけです。

しかし、税金に関してはそれが巧妙に隠されており「こんなもんなんだから仕方がない」という気持ちを国民に持たせて「終わり」です。各種のガソリンにかけられる税金にかける税金のような「明確に違法」な徴税でも、国家の御都合で放置されているわけですから世話ありません。w

ほんと、みんなもっと怒ろうぜ!


2 件のコメント:

MISSY さんのコメント...

同感です!
日本の税金徴収システムって変な感じがするのはそういう事ですね。

small G さんのコメント...

いつもの「由らしむべし、知らしむべからず」そのものだと思います。
日本人は和を尊ぶ羊ですから、目立って政府の言うことに抗うと村八分にされます。w