2020年12月9日水曜日

ワクチンを打つか否か。選択の日は近し。

最近名古屋大学の先生とお話をする機会がありましたが、当然のごとく名大のようなマンモス大学ではコロナに感染する学生なども発生しています。

学生が熱発した時の狼狽ぶりなど話してくれたりもするのですが、医療従事者としては淡々と学生達に「アップデートされた情報に基づいた」適切なアドバイスを送り続けるしか無いという、至極当然のことを話しておられました。基本は保健所との連携ですけどね。とは言え今のコロナ禍のもと、保健所の担当者と連絡をするのはなかなか大変なようで、連絡一つするにも電話がつながるまでがけっこう大変な場合なども有るようです。

しかし、いま医療機関では既に検査対策などの手順は一通りルーティン化されてきておりますので、こういった場合にはどう動く、こういった場合にはどう動くというような標準的な手順が既にフロー・チャートとして整っていることもあり、慌てることはほぼありません。もちろん、知らない間に院内でクラスターが発生していたりしたら慌てはするでしょうが、取り敢えずは全数検査などはしておりませんし、有症状者を選別することで大規模な感染などは発生しておりません。

こうなると我々の中での次の話題はワクチンのこと。ワクチンがいつ来るのか、何処の国のどの会社のワクチンを使うことになるのか、一年に一度で済むのか、そもそも我々のところにワクチンは優先的に来るのかなどと云う質問を看護師さんから受けたりします。

正直な所、まだその結論はもう少し先の話ですので、我々にも現時点では推測しかできません。ネットなどではXXのセットが1億回分とかXXのキットが何処から輸入されるとか言っておりますし、まずは優先的にX歳以上の年寄と医療従事者を優先して・・・等と言っているようですが、それも具体的にどの施設からなどとは言っておりませんしね。

更に一歩踏み込むと、そもそも配布されたワクチンを素直に打つのか?という質問があります。通常は5-10年かかるワクチンの開発と製造が、このワクチンに関して言えばわずか2年弱!ワクチンの安全性の確認は慎重に慎重を期して進められていきますので、それだけの手間と時間がかかるのが普通。しかし今回はそれがかなり短い。

そもそも、ヒトパピローマウイルスのワクチンでさえ世界的には最終的に安全であると確認されているにも拘らず、日本では一部の狂信者の発言から逆に多くの救われるべき命がこれから数十年の間に消えていくことになってっしまっています。(既に確定事項・・・残念ですが!)

それからすると、今回のコロナウイルス・ワクチンが「たとえ行き渡ってたとしても」素直に皆に打たれるのか否かという点に大きな疑念が生じてきます。現時点で早くもイギリスなどではワクチンの大規模接種が既に始まりましたが、これから出てくるであろう有象無象の副作用等に関する症例報告から真の情報が選り分けられて、正しいワクチンの接種の影響が短期的に評価されてくるはず。さらには超長期的な影響は・・・これは残念ながらすぐには判りません。

我々医療従事者、打つべきか打たざるべきか。ハムレットのように悩む人も出てくるのではないでしょうか。私は・・・です。(秘密w)


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