2020年12月27日日曜日

日本の年末年始の受験生悲喜交交

我々オッサンは既に高校受験、大学受験等という時期を遥か昔に終えています。

人と人の間での順番毎に頭から切り取っていくという明示的な順位競争という意味ではこの2つの競争以外には私は経験がありません。学校にいる間のテストでの順位付けなどというのは基本的に次の人生の大きな節目を決めるほどのものではなかったので、正直なところその時点での基本的な学力を測るのに最も近いのではないかと考えていた「実力テスト」以外のテストは殆ど無視しておりました。

大学受験のように頭から100人のみを切り取るというようなテストで実質的に将来の職業まで決めてしまうのが医学部の受験でしたから、やっぱりハイテンションになるのはこの大学受験を以てそのピークと言って良いと思います。

これに比べると医師国家試験なんて言うのはメチャクチャ楽勝。何人だろうと一定の水準を超えた得点さえ叩き出せば極端な話「全員」合格するわけです。これは結局自分との競争のみ。

医師国家試験というのは基本的にパターン記憶の勝負ですから、二ヶ月間部屋にこもって友人達と寝ても覚めても過去問10年分を解く事で容易に高得点を取ることが出来ました。大学受験の時のように広範なエリアの異なる科目の知識を詰め込み続けたりしなければならないような勉強とも異なり、基本は全て人の体につながる知識ですから、ロード・マップは非常に描き易い世界でした。

さて、去年もそうでしたが、この時期周りの「受験生」という年頃の子供達を持つ看護師さんや医師の友人達の話を聞くと、当然のごとくクリスマスや正月は春まで無し!というのが当たり前の世界。しかも、直近の模試などで成績が振るわず、判定が厳しかった子の親達は「来年は浪人の可能性大!」とか言って嘆き節の連発です。勿論その逆もありますが・・・子供の気持ちは別として親は影で一喜一憂しているようです。

幸いにして我が家はそういった時期はアメリカに子供達が居たために、子供達が「気付いたら」我々に持ってきた結果を見て「へー」とか「ほう」とか言うばかりでしたし、私自身も受験というものから離れて既に35年以上というのはやっぱり遠い遠い昔の出来事ですね。

殆どの国公立大学受験生にとって先ずは共通テストの初日1月16日。心の底から日頃培った実力を発揮していただきたいとものです。親御さんも息を止め子供さん達を見守るような日々でしょうが、最後まで応援をしてあげてください。何れにしても、この残り僅かな時間を使って夢に向かって突き進んでいって欲しいものです。平等平等で人生の競争を教師達によって「阻害」されてきた若人諸君の人生初の真の競争にハッピーエンドが訪れますように!


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