2020年8月23日日曜日

No attack No chance / 偉大な男・佐藤琢磨と糞コメント

素晴らしいレース運びでした。

実に彼らしい「頭脳派らしい」落ち着いたレース。日本人として初めてインディ500を初めて制した2017に続き四年で三度目のベスト3でしたが、今回は二度目の優勝。このレースを二度以上、即ちマルチ・ウィナーとなったのはこの世界3大レースの中でたったの20人。

他の多くのレースではF1も含め数年間の間に有名ドライバー達がマルチ・ウィナーとなっているレースは沢山有りますが、このレースでは1911年からの一世紀以上の長い歴史の中でたったの20人。その数字が以下にこのレースを制することが難しいのかを示している直接的な証拠です。

歴代の運営チーム名、優勝ドライバー達の名前をじっと眺めるだけで、アメリカのレース会の変遷を一覧できるほどの綺羅びやかなテーブルが見られます。スピード命のアメリカ人にとってインディ500の勝者というのはヒーローそのもの。

2012年の佐藤の最終ラップでのクラッシュもアメリカ人の闘魂を熱く滾らせた偉大な戦いでした。(知らない方は調べてね!)

平均時速が如何なるレースよりもとてつもなく速く、F1の最高速度よりも速く、ほんのちょっとしたハンドリング・ミスで超高速で壁にぶつかり空に舞い上がってしまう。多くのドライバーがインディ500の中で亡くなっていますが、この世界3大レースでの勝利者として栄えあるミルクを飲むために命がけで戦います。非常に特殊な、頭を使う、見るからに神経を擦り減らすであろう耐久レースです。

レースのことを何にも知らないド素人がこのレースを観て良く口にするのが「同じ所をグルグル回るだけ」の単調なレース等と正にこのレースの繊細さと難しさを何も知らないド素人丸出しの「激恥ずコメント」でレース後の感想をネットに書き込んで恥を撒き散らしていますが、毎年必ずこの手の輩は次から次へとネット上に湧いてきます。ホント。orz

世界3大レース(モナコ、ルマン、インディ500)の勝者となった佐藤琢磨の二度目の勝利を知った後、ニュース欄のコメントに「F1の負け組が勝つこのレースのレベルが分かるw」とか、人の勝利を素直に喜べない捻くれてしみったれたその卑しいコメントに同じ日本人として恥ずかしい限りですが、どういう奴がこんな負け犬根性丸出しの発言をするのか本当に理解できません。まさに糞コメントです。書くだけで周りの人間の気分を不快にする、何と言うか本人としては釣りのつもりなのか、上から目線なのか知りませんが同じ日本語を理解する人間として寂しい限りです。

プロに対するrespectというものが少しも感じられないこの手の人間というのは実生活でも茶坊主のような事を人に対して発するのでしょうねきっと。自分がやって出来ない事を出来る人に対して「ナゼ」尊敬の心を持つことが出来ないのか。己の心根の卑しさ丸出しのコメントを人目に晒すような恥っ晒しなことだけはしたくないものです。


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