2020年2月28日金曜日

ガン末期の母の妹

夜中に突然電話がかかってきました。

宮崎の田舎で飲食業を営んでいる10歳ほど年下の従弟なんですが、なんだか要領を得ない感じのぼそぼそとした声で同じことを繰り返すばかり「XX兄ちゃん、母ちゃんが良くない。もう小便も出なくて・・・。XX兄ちゃんに会いたがってるみたい。」と私のことを常々XX兄ちゃんと呼ぶ従弟からの電話でした。

実は、既にしばらく前から看護師やソーシャルワーカーをしている別の従妹達から叔母がどうやら癌になっていてしかもそれがいきなり末期だという判定を受けたらしいという事が伝わってきていました。

原発巣がいまいち明白ではなかったようなのですが、話を聞いた様子ではどうやら下腹部の臓器を中心にいろいろと転移が発生しているようで、一日尿量の状況や腹水貯留、夜間のせん妄の状態などが私に伝わってきていたのでした。

ほんのこの前、実家の母の姉の葬儀に行ったばかりなのに今度はその葬儀に出席していた妹のほうが危ないという・・・。

以前、いつもお世話になっている病院のリネンのおばちゃんに言われたことがありました。「先生達ぐらいの歳まわりだと親御さんや親戚にちょうどそういう事が起き時期なんですよ。これからも嫌だけど起きることは起きます」と。

私自身もアメリカに住んでいたころから「そういう時期」の必然的到来をそれとはなく覚悟してはいたのですが、いよいよそういう事から目を背けられなくなってきました。
何事も人生順番におきてくるのです。最良の場合でも順番。子が親を追い越していくような悲劇が起こらない限りは通常そういうものです。

前からタイミングを計りながら田舎に戻って顔を見ることを計画していたのですが、結局従弟からの電話で「母ちゃんがXX兄ちゃんの名前を呼んでいる」という言葉を聞いて日曜日の飛行機チケットを購入、レンタカーも併せて借りました。

日曜まで命が繋がっていることを祈るばかりです。


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