2020年2月13日木曜日

母ちゃんもボケボケ

ビールの飲みすぎで数年前に脱水を起こし、脳梗塞を発症した我が母。orz

その後脳血管性の認知機能障害が少しずつ進んできておりました。今年の春に82歳になりますが、MCIと言われる状態から次第次第に認知症が本格化してきたようです。最初の頃の長谷川式簡易知能スケール(HDS-R)の点数24点というのも今はきっと激落ちでしょうな。

最初の頃はまず金銭感覚の欠如が出現。あとは料理中に火の消し忘れが出てきたりとか。更には買い物をした時に冷蔵庫の中に既にあるものを何度も重ねて買い込むという日々。親父の報告で耳に入ってきたのは最初の頃は良く「肉」を買ってきていたらしいのですが、最近はキャベツらしいです。w

これが既に3-4年前からのお話ですから、最近までどんな感じで認知機能障害に基づいた行動異常が起きていたのかなと思っていたのですが、淡々とLINE経由でやってくる親父の報告を聞くところでは、ここ数ヶ月は徘徊もしくはそれに近い状況が起き始めたようで、いよいよ認知症も佳境に入ってきたかというところでしょうかね。

親父によると勝手に居なくなって数時間後に家に居たりしても、どこで何をしていたのかハッキリと話せなかったりということが起きているらしいのでまあ完全に徘徊ですわな。
まだ家に帰るだけマシなのかもしれませんが、一度なんかは警察が家に連れてきたらしいので、これまた病膏肓。

こういう人は一見すると結構流暢にベラベラと話しをしてくるので認知症なんてなさそうに見えるのですが、日常の細かい行動である、計算や記憶、空間認知能力などが次第次第に複合的に欠落していくことが普通になっていきます。

排便排尿はまだ問題ないようなのですが、そもそも物を食べる量が極端に減ってきた感じも二年ほど前から次第に出てきており、私が日常的に診療している認知症の患者さん達の行動と重なるところ多々です。ホンマ。
認知症の患者さんの家族から聞く話も全く重なる所だらけで、やっぱり教科書や実体験というのは本当にみんな「人間らしいエピソード」に溢れています。認知症アルアルっていうのは本当にみんな似た話ばっかり。

こういう経過を辿るのはまあ覚悟していたんですが、長生きするジジババも元気であればこそ~と言うわけで、そろそろデイ・サービスの利用を開始する方向で親父も動き出したようです。

私の勤める病院の先輩の「亡くなられた御母堂」も実家に帰って話をしたときには既に自分の息子さんのことを覚えておらず「おたくどなたさんかね?」と言われてガックリ来た、と言われておりましたのでやがては我が家の母ちゃんも自分の息子の顔や名前を忘れる日が来るんでしょうかな?

施設への移送等も含めて真剣にその手の対応策を練る時期になりました。


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