2020年2月9日日曜日

専門医資格のコレクター

バイトで来ている某先生の話を伺う機会がありました。

性別も明かさずXさんとボカして話しますが、この方「専門医」「認定医」の資格を収集するのがライフワークなんだそうです。
興味深かったのでもう少し話を伺ってみたところ、今後の医師においてはこういった資格の有無が存在意義と言うか死命を制すのだそうで、どこに行ってもこの様な資格は役に立つのだそうです。

ナルホドナルホドと話を更に伺ってみたところ、この様な資格を取るには例えばA学会に入って年会費を収め続け、研修指定施設で指定された最低限の年間数と症例をクリアした上で、報告書を提出し、更に試験をパスした上でその後も毎年資格を維持・更新するための年会費を払い続けるんだそうです。

その専門医の資格次第では更に数年ごとに資格更新の為の症例報告数の維持や試験を継続的に受ける、または継続的に講習会に参加して点数を集め続ける等と言った行為を要求するものもあるとのこと。

通常取ったら取りっぱなしでそのまま放置なんて言うのもあって、通常学会への上納金とかお布施等と呼ばれるお金を集めるマシンだというような訳のわからない資格も多々ありますので、偏に専門医とは言ってもいろいろとその質には差があるみたいですね。

しかしながら、ある病院の理事長から話を伺ったことがあるのですが、人を集めてくる時に「XX専門医」「YY認定医」というのを綺羅星のようにもっている人は逆に要注意だということを経験的に学んだんだそうです。

最も信頼が置けるのはエリアの資格を精々3つ程度まで持っている様な人が最も技術的に信頼できるとのこと。私にはそれが真実なのか否か判別も出来ませんが、医師を年がら年中募集し続けて沢山の医師を観察し続けた経験がそういった事を言わせるのでしょうね。きっと。

まあ、大学病院を見渡してみても確かに資格を大量に持っている教授がその医局でのベスト・テクニシャンって訳でもないですからね。ある程度は真実を内包した観察なのかもしれません。

それにしても、10以上もその手の資格を持ってるって、一体年間に幾らお布施をされて居られるのでしょうか?畏るべき経済的余裕と根気です。w


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