つくづくガキの国だなと思います。日本は。
自分で責任をとって行動できない大人の国っていう意味ではいつまでたっても変わらない国。そんな状態なのに、昔に比べて法律だけは生活の中にノサバルようになってきました。いわゆるアメリカ化って奴でしょうか?
稼げなくなってきた弁護士がそろそろ終わりに近づいていてきた「過払い金返還訴訟」から医療訴訟、特に精神科領域においては認知症患者の拘束や個室移送がこれからの訴訟の対象になるであろうと専らの噂です。(実際に知り合いの弁護士さん自身が警告を漏らしてますから。)
倫理なきところに法のニーズが出現するというのが私自身の内なる、かつ確固たる信念なのです。w 訳のわからん有象無象のクレームを掬い上げて法の名のもとに訴訟を組み上げるのが弁護士ならば、その攻撃を防ぐのも病院のお雇い弁護士。
そこに流れるのは消え去った常識的な倫理の遣り取りと、その跡に生えてくる金を汲み取ろうとする弁護士と親族たちでしょうか。いつも周りの先生達の関与している訴訟でびっくりするのは「病院で見たこともない人間達」ばっかりが訴訟の原告の中心に立っているということ。
極端な物言いをすると患者なんて見舞いに来たことの無い人間が訴訟を起こし、いつも来ていた家族の人達は医療サイドに有り難うと言って感謝を表して病院を去るという感じでしょうか。
他の先生の医療訴訟の訴状を読ませてもらったことが何度かありますが、中には「マジ?」というレベルの「難癖」というか何と表現して良いのか表現に困るような私の常識の外側にある発想を以て訴訟を起こす人が居るのだということに逆に感心した次第でした。
訴訟というのはある人が「おかしい」と思った時にそれに対する刑事、民事の罰則を対価として相手に起こすものだと理解していますが、最近の日本では取り敢えず文句を言って金を毟れるところから毟り取ろうという流れが出てきているようです。
日本もいつものようにアメリカの悪いところも積極的に取り入れているようです。
こういった先にあるもの・・・一つ一つの処置と入院に山のような同意書の書類を提出し、患者や親族がサインをしなければならない殺伐とした世界でしょう。
その結果起きたのは産婦人科が車で運転して1時間の範囲に誰も居ないアメリカの地方都市!とか誰も受け取らない難易度の高い患者を運ぶ救急隊みたいなのが日本にもやって来ることでしょう。(もう来てますけどね、実際。)
医者が神様ではないことを皆が知るのは何年先なのでしょうか。
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